『イッツ・オンリー・トーク』 絲山秋子
本間は、「橘さんはなんで結婚しないのよ」と言った。
「いい男がいない」
「理想高いんでしょ?」
「理想じゃなくわたしのレベルが高い」(本文より)
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本間は、「橘さんはなんで結婚しないのよ」と言った。
「いい男がいない」
「理想高いんでしょ?」
「理想じゃなくわたしのレベルが高い」(本文より)
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豚キムチに幸運のジンクスがあるか、この数週間病の床の中でも悩みぬきました。そんな都合よく風が吹いたり桶屋が儲かったりするわけがありません。毎日豚キムチを食べたらすてきな出会いがあったりして?ありません。やってみました。じゃぁ趣味で大成功?怒った馬に噛まれましたよ。仕事運ばっちり?そりゃーねーべや、締切ギリギリにこんなこと書いてるんですから。
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私は熱しやすく冷めやすい。それ以上に男を見る目がない。そりゃぁ人間たるもの、たまには間違うこともある。しかし私の場合はまちがいだ。つきあっても長続きしないのはそもそも、変な男ばかりに目がいくからなのだ。「恋人」と「変人」を読み間違えているふしがある。(本文より)
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「俺様はそんな都合のいい神ではないぞ。奇跡だってあまり上手くない。せいぜいが、孤独な者と語り合うくらいだ。トキとか、その前はニホンオオカミだったな」 「おれも絶滅系か」 「俺様のことはやじ馬だと思ってくれたまえ。よくいるだろう、新橋の焼鳥屋とかモンマルトルのカフェとかブダペストの下町なんかに」(本文より)
河野クンの目の前に突然現れたのは40歳くらいのおっさん。初めて見る顔なのに、何故かその存在を知っていて、思わず名前を呼んでしまったのです。「ファンタジーか」
このファンタジーさんは神様らしい(?)んですが、言うことも、やることも、軽くてテキトー!こういう神様なら一度会ってみたいなぁ!
河野クンとファンタジーの初めてのドライブで、ラジオから流れてきた曲にはビックリしましたよ。シド・バレットの「ジゴロおばさん Gigolo Aunt」じゃありませんか!海辺で、変な神様と一緒に聞くのがこの曲って、「なんというセンスだ!」ですよ。
ペリカン・カフェというサイトの絲山さんのインタビュー記事に音楽との関わりについて話が出てきました。この記事で知ったのですが、絲山さんは住宅機器メーカーの営業として、名古屋や福岡などで勤務されていたそうです。この物語に登場するかりんさんのモデルって、糸山さんご本人だったんですね。
クルマ好きの絲山さんですから、この本にも個性的な車が沢山登場します。河野クンの車はダットサン・ピックアップ。かりんさんはジープ。片桐さんはアルファロメオのGTV。澤田クンは灰色のカローラバン。個性的な外車か実用的な営業車しか車と認めていないような所がいかにも絲山さんだなぁって思います。
「アルファったら赤いに決まってんだよ」 と言う片桐さん。子供の頃読書魔で「一番好きなのはドリトル先生」 と言うかりんさん。やっぱり絲山さんが描く女性はいい感じだなぁ!
現在停止中の敦賀原発の近くに河野クンは住んでいるのですが、日本海の海岸ってわたしが知っている太平洋の海岸とは大夫様子が違うみたいですね。一度行ってみたいなぁ。絲山さんの作品を読むと旅に出たくなることが多いのは何故でしょうか?
図書館で何気なく手に取った本だったのですが、夏に読むのにとってもピッタリな本でした。
754冊目
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ストーンズ好きって、何だかワルそうでいいなぁ。おまけにキースのファンだったりしたら、そいつは間違いなくカッコイイはず!!わたしは絶対にそう信じているんです。
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絲山さんがクルマ好きだということは、これまでに読んだ本の中でしばしば感じていたのですが、ここまで好きとはビックリです。自動車雑誌 Navi に連載するだけのことはありますねぇ。
それにしても絲山さんが描く女性は「男前」ですねぇ。男との関係も、車との関係も、ちっともベタベタしてない。相手に媚びるなんて事はちっとも考えてないからでしょうねぇ。
よく、美しい車は女性にたとえられます。車好きの男にとって車は恋人の女性と同じ、あるいはそれ以上の愛情を注ぐものです。女性にとっての車はどうなんでしょうか?
絲山さんにとっての車って「恋人」とは違うなぁ、「友達」あるいは「相棒」なんじゃないかなぁ?イタリアの友達には「あなたってハデで色っぽいねぇ」、イギリスの友達には「君ってやっぱりダンディだよね」って、運転をしながら語り合っているような、そんな空気を感じました。
この本は、クルマ好きだったら是非読んで下さい。クルマに疎かったら、ちょっと辛いかもしれない。そんな本でした。
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ニート
引きこもりがちなニート生活をしている読元クンと、それを気に掛けている主人公の話なのですが、しょうがない奴なんだけど何だか気になってしょうがないって気持はよく分かるなぁ。
ベルエポック
実家に帰るという友達の引っ越しを手伝うことになった主人公。これからは会えなくなってしまうなぁと、ちょっと寂しい気持になってしまいます。
2+1
読元クンが再び登場。主人公とルームシェアをしている同居人との関係の方がよっぽど問題な気がするんだけどなぁ。
へたれ
彼女に会いに行くために新幹線に乗った主人公。何故かよそ見ばかりしてしまう「へたれ」さが、彼の魅力なのかなぁ?
愛なんかいらねー
自分がイメージしている自分を壊しに来る人のことを、イヤな奴だと思いつつも惹かれてしまうのって不思議です。
ニート(NEET)とは、Not in Educatin, Employment or Training の略です。身体は健康であるのに、働かず、教育を受けているのでもなく、職業訓練をしているのでもなく、経済的には親に依存している人のことです。
20~30代にニートが増えているってことが問題になってますけど、それって本人だけの問題じゃないですよね。小さな頃から何でも親が方向性を決めてしまって、勉強だけしていればいいと育ててしまったことや、夢を持てないような学校や社会が変わっていかなければ、これからもニートは増え続けるだろうなって思います。
ニートって独身の若者だけと思われがちですけど、実際には中年もいれば、主婦だけど実体はニートな人だってたくさんいます。家事はお手伝いさん任せの奥様、お嬢様、外国へ留学しているということになっているお坊ちゃま。お金持ちだったらニートとはいわれないんですよね。
だからね、ニート生活をしている人は、もっと気楽に考えればいいと思うんですよ。「なぁんだ、親が金持ちかどうかってのが違うだけで、パリス・ヒルトンと自分はちっとも変わらないじゃないか。」ってね!
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「先生あたし躁の時幻聴があるんです。幻聴が来ると躁が悪くなって何するか判らないんです。亜麻布二十エレは上衣一着に値するって、毎日毎日そればっかりでわけわからないんです」(本文より抜粋)
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大好きな人だけど、恋人ってワケじゃない。付き合ってるんじゃないけど、何かというと電話してる。けなし合っているようでいて、そんな会話をたのしんでいる。
日向子と孝はそんな関係をずっと続けている。お互いに相手に合わせてやってるんだと思っている。なのに相手に恋人ができれば気になってしょうがない。だから「あいつは胡散臭いから止めておけ」なんて言ってしまう。
どんな人と巡り合うのかっていうのは運命だっていうけれど、それだけなんだろうか?自分という人間と良く似た人、あるいは全く逆の人を無意識に選んでいるんじゃないかな?
女性の側から見た「袋小路の男」、男性の側から見た「小田切孝の言い分」、それぞれの言い分が面白い。この2人の物語はまだまだ続きそうだけど、こういう思いをしている人って世の中にはたくさんいるんだろうなぁ。
3つ目の物語「アーリオ オーリオ」は若いおじさんと中学生の姪っ子とのストーリーで、星の話が元でどんどん仲良くなっていくという話なんだけど、「受験があるから、そういう話は余りしないでくれ」と自分の兄(姪っ子の父親)に言われてしまうところがちょっと悲しかったなぁ。
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