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『光の帝国 常野物語』 恩田陸

光の帝国 常野物語
光の帝国 常野物語
posted with amazlet on 04.08.20
恩田 陸
集英社

 常野の人たちは、普通の人たちとはちょっと違っている。一見普通の人のように暮らしているけれど、それぞれちょっとずつ違った秘密を持っている。一族の人が大勢集まると、その秘密がばれてしまいやすくなるから、なるべくバラバラに暮らしている。

 この小説を読んでいくうちに、キングの「ファイヤー・スターター」を思い出してしまった。本人の意志とは別に持ってしまった能力を、当局から危険だと判断されて、追い回されてしまうあの話だ。

 彼らは静かに暮らそうとしているのに、まわりがそれを許さないのは何故なのだろう?特別なものに対する恐怖?それとも、そういう能力を持っていないひがみ?人それぞれの違いを極端に意識することの怖さを感じてしまう。

 特殊な記憶能力を持っていたり、とんでもない能力を持っていたりして、それを知られてしまうと困ったことになるかもしれないので、できるだけそれを知られないようにして生きていくって、他人事としてはスリリングだけど、実際自分がそうだったらかなりたいへんなのだろうなぁと思う。

 世の中に同じ人は2人といないわけで、それぞれが違う能力を持っている。走るのが速いとか、記憶力が優れているとかといった能力だったら、何の問題もない。でもそれが未来を知る力だったり、人の頭の中が見える能力だったりすると、とたんに警戒されてしまう。

 その能力が優れていれば優れているほど、人から怖がられる。人から警戒される。時には隔離されてしまう。

 常野の人たちが静かに生きていくのは、本当に難しいのだろうなぁと思えてくる。

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日本の作家 あ行」カテゴリの記事

コメント

TBどうもです。
Rokoさんが疑問に思っている部分は、まさに私がもうちょっと深く書いて欲しかったことです!
今夏に「光の帝国」の続編が刊行されるという話ですよ。期待しましょう!

あおちゃん☆コメントありがとうございます。
この作品の続編が出るってホントですか?
うれしいですねぇ。
常野の人たちとの再会を楽しみにしてます。(^_^)v

私の方もTBさせていただきました。続編楽しみですね。私も期待して待っています。
それにしても他の記事も見ましたが、読書の量がスゴイですね。
種類も多岐に亘っているので、これから読む本の参考にさせてもらいます^^

Itomoさんのブログも参考になりますよ。
自分が普段気にしていないようなジャンルの記事があると、とても勉強になります。
これからも、よろしくお願いします。

続きというわけではないけど、続編でましたね。
ハードカバーは買わないと固く誓っているので、
図書館でやきもきしながら順番待ちをしています。
それではまたヨロシクです。

たりぃさん☆コメント&TBありがとうございます。
続編をわたしも予約中です!
早く読みたいなぁ。

Rokoさん、先ほどはありがとうございました。
私もTBいたしました。
「光の帝国」は今のところ恩田作品のなかで一番大好きです。「蒲公英草紙」もとても素敵な物語でした。
Rokoさんの感想が楽しみです。
Rokoさんのエントリ拝見しましたが、すごい読書量!
普段私が読まないジャンルも沢山読まれていて興味深いです。
これから参考にさせていただきますね。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

リサさん☆コメント&TBありがとうございます。
ここ数年本が読みたくって読みたくってしょうがないんです。(^^ゞ
恩田さんを読み始めたのは去年からなんですけど、どの作品も面白くってハマリ気味です。
このあいだ、神保町で恩田さんに偶然遭遇しちゃったし、ブームは去りそうにありません。
これからも、よろしくね!

Rokoさんおはようございます。
「ファイヤー・スターター」読んだ事ないのですが、恩田さんの「小説以外」にキングの中で好きな本として名前があがっていたと思います。
気になって「読みたい本リスト」に入れたのです。
恩田さんを見かけたのですか?すごい!

ななさん☆コメント&TBありがとうございます。
「ファイヤー・スターター」は恩田さんも好きなんですか、やっぱりねって感じです。
ぜひ、読んでくださいね。
恩田さんって、写真と余りにも同じなのでびっくりしちゃったんですけど、わたし以外誰も気が付いていなかったみたいでした。(^^ゞ

この世界、どんなふうに広がっていくのでしょうか。楽しみです!
人と違うって、それが優れた能力であればあるほど、生きにくいんだろうなと思います。特にみんなと同じことがいいというような感覚の日本では・・。

juneさん☆コメントありがとうございます。
こんな日本で生きていくのは、常野の人には辛いですよねぇ。
でも、そういう人達が実はそばに住んでいるのかもなんて想像してしまうのです。

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