ブログ内検索


  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

お気に入りウィジェット

« 『卵の緒』 瀬尾まいこ | トップページ | 『スロー快楽主義宣言!』 辻信一 »

『男に生まれて』 荒俣宏

男に生まれて  江戸鰹節商い始末

 荒俣先生の最新作は、江戸から東京に変わる時代を生きる、日本橋の男達の話です。
 鰹節の「にんべん」の社長さんに直接お会いしてネタを集めただけあって、鰹節の歴史や、御店のありかたなんかが実に活き活きと描かれています。

 それ以外にも日本橋界隈の「榮太楼」やら、両替屋の「越後屋(三井)」、海苔の「山本山」、布団の「西川」など、老舗が実名で登場します。日本橋って、昔から立派なお店が並んでいたんだなぁって、改めて感心させられます。

 こういう老舗だと、長男が跡を継ぐと思われがちだけど、実際には「入り婿」が多かったとか。ボンボン育ちの実子より、頭の切れる婿に御店を託していたっていうのは、今時の会社経営より、よっぽど頭を使ってたんだなって思います。

 それに、新製品を作っていく意欲というのが素晴らしいなぁって思います。味付け海苔ってのは「山本山」が、緑の蚊帳は「西川」が江戸時代に作ったものだったんですね。どんな老舗だって、最初はベンチャーだったんだなって、これまた感慨無量なのです。

 場所柄、ちゃきちゃきの江戸弁が飛び交います。今まで、荒俣さんってサイキックストーリーを書く人ってイメージがあったんだけど、こういう「世話物」の世界も好きだったんですね。山本一力もビックリって感じですよ。この系統の作品をまた書いて欲しいなぁって思います。

« 『卵の緒』 瀬尾まいこ | トップページ | 『スロー快楽主義宣言!』 辻信一 »

日本の作家 あ行」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/153166/9584485

この記事へのトラックバック一覧です: 『男に生まれて』 荒俣宏:

« 『卵の緒』 瀬尾まいこ | トップページ | 『スロー快楽主義宣言!』 辻信一 »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

読書メーター

  • Rokoの読書メーター
  • Roko-sanの今読んでる本 Roko-sanの最近読んだ本
無料ブログはココログ