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『イチロー革命』 ロバート・ホワイティング

 現代の日本のプロ野球選手は、みずからをサラリーマンとみなす傾向がある。アメリカ人選手のように、「最高値で落札されて当然の、特殊技術を持つ人間」と受け止めないのだ。アメリカ的民主主義思想にのっとった、”個人の権利や自己責任”という感覚は、日本ではいまだにしっくりこない。(本文より抜粋)

 この本、タイトルは「イチロー」ですが、実のところテーマは「日本野球界の閉鎖性」ということです。「東京アンダーワールド」の著者でもあるホワイトニング氏は、この部分を徹底的に追及しています。たとえば、現在は大リーグの解説をしている村上さんが、1年しか大リーグで活躍できなかったのは、日本の野球界が無理矢理引き戻したからだなんて、日本のほとんどの人が知らなかったことです。

 野茂がアメリカへ行った時、普通の手順では到底近鉄が野茂を手放してはくれないことが分かってましたから、「日本プロ野球協約」の穴を探したんです。「任意引退すれば、元の球団に拘束されない」ということをダン野村が見つけ、野茂はそれを実行したんです。彼は見事に活躍し、ここから現在のような日本人選手がメジャー・リーグで活躍できる時代が切り開かれたんです。

 当時のマスコミはかなり野茂やダン野村を攻撃しましたよね。でも、野茂が活躍し出すと、手のひらを返したように応援をし始めて、だから野茂は日本のマスコミからのインタビューには好意的じゃないんですよね。イチローもそうです。マスコミから無駄な質問や、とんでもない攻撃をされるから、喋らなくなってしまったんです。決して彼らが無愛想なのではなく、日本のマスコミって失礼なことばかりしてるじゃないですか。本人だけでなく、チームメイトやコーチや監督に、どうでもいいことばっかり質問して、あれじゃ嫌われるのはしょうがないですよ。

 イチローや野茂と比べると、ゴジラ松井はかなり気を使ってメジャー・リーグを目指したんですね。巨人の4番という看板を背負っていたから、巨人のフロントの介入を甘んじて受けたわけです。巨人とヤンキースが交渉したときに、なんと「レンタル」という条件を付けようとしたんだそうです。つまり何年かしたら返してもらおうってことです。

 それに対してヤンキース側ではこう言ったそうです。「読売側は、アメリカのシステムや付加条項を、全く理解していないようだった。メジャー・リーグの規則によれば、本人の同意なしに、日本のチームがそんな協定を結ぶことはできない。しかも彼はあのとき、同意できる立場になかった。あんなセッティングをしようとすること自体が驚きだね。」

 このままだと、スター選手はみんなメジャーへ行ってしまって、日本の野球は空洞化するなんて言われる昨今ですけど、どうなんでしょうか?選手だけの問題なんでしょうかね?

 球団の存続自体ができなくなった近鉄はオリックスと合併し、楽天が参入することになりましたよね。それに伴う選手の分配で、岩隈選手をどっちが取るってことが問題になってますけど、岩隈選手自身の意見ってちっとも重要視されてないんですよね。選手って球団にとってはただの商品っていうか、モノ扱いなんだなって思ってしまいます。

 野茂がメジャー・リーグへ行ってから、わたしは野球といえばメジャーになってしまいました。メジャーを見慣れてしまうと、日本の野球はどうもノソノソしてるように思えて、すっかり見なくなってしまいました。夏の間は毎週土曜日の朝はメジャー・リーグ見ちゃいますね。選手が個性的だし、球場も個性的だし、なんたって試合がスピーディーで面白いんだもの。

 来年以降も、メジャー・リーグに日本人選手は増えていくのは確実です。それに対して日本のプロ野球は、どう変わっていくのでしょうか?経営者の皆さん方、面白い野球になるようにもっと真剣に考えてくださいよ!

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