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『霧笛荘夜話』 浅田次郎

霧笛荘夜話
霧笛荘夜話
posted with amazlet at 05.04.28
浅田 次郎
角川書店

 港町にあるアパート「霧笛荘」には6つの部屋がある。それぞれの部屋にはワケアリの住人が住んでいた。古くて狭いアパートだから家賃が安いのだけがとりえかと思うと、それだけじゃなさそうだ。

 港の見える部屋に住むホステス「千秋」、鏡のある部屋に住むホステス「眉子」、朝日のあたる部屋に住むやくざ「鉄夫」、瑠璃色の部屋に住む売れないロックミュージシャン「四郎」、花の咲く部屋に住むおなべの「カオル」、マドロスの部屋に住む「キャプテン、ぬくもりの部屋に住む纏足の老婆「太太」。

 登場人物を見ただけでも何か面白いことが起きそうでしょ?この本には、浅田さん得意のジャンル「やくざ」「水商売」「戦争」「故郷」「家族」が網羅されているんですよ。

 霧笛荘って、いろんな悲しみを持った人をやさしく包み込んでくれる場所だったんだなぁ。それぞれ違った過去を持ってるのだけど、自分が悲しい分、他人の悲しみも分かってくれる人がいるって幸せなことなんだなぁって思うんです。

 最後に、このアパートを地上げしようとする不動産業者が現れるんですけど、この担当者も霧笛荘の不思議な力に魅入られてしまうんです。

 この本を読み終わったら、こんなアパートに一度住んでみたいなぁって気持ちになっちゃいますよ、きっと。

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日本の作家 あ行」カテゴリの記事

コメント

トラキチさん☆TBありがとうございます。
浅田さんの作品ってヤッパリいいなぁって思いながら読みました。
数年前に「歩兵の領分」のサイン会へ行って、ご本人にお会いしたんですけど、目つきが鋭くってビックリしたんです。
やっぱり、タダモノじゃないって雰囲気が漂ってましたよ。

『夜のピクニック』のTBを持って伺ったのですが、先程とばした『霧笛荘夜話』のTBが届いていませんね(汗)。再度トライしてみます。それでは、朝になってしまったので、また後日ゆっくり伺わせて頂きます。素敵な連休を♪

やはりダメでした。どこにとんで行っちゃったのか(笑)

bamsaさん☆コメントありがとうございます。
こちらのBLOGのTBシステムの動きがおかしいみたいですね。
ご心配おかけしてスイマセン。m(__)m
「歩行祭」っていいですよね。
大人になってからでもこういう思い出を作れたらいいなぁって思います。

はじめまして。
ブログへコメントありがとうございました。
浅田さんの本は、人間くささがさらりと描かれている印象を受けます。
パターンは幾通りかあるようですが、どれも良いですね。
今後ともよろしくお願い致します。

ryuma75さん☆コメント&TBありがとうございます。
浅田さんって、本当に多彩な世界を描いてくれますよね。
どれも面白くって大好きです。
どうぞ、よろしくお願いしまーす。

濫読ひでさん☆TBありがとうございます。
「不幸というのは相対的」っていうのは同感です。
霧笛荘の人達はみんな、何が不幸なのかってことを良く知っているからこそ、幸せに生きられたのかな?なんて思います。

こんばんは♪
読み終えると、温かい気持ちになる作品でしたね。
私も霧笛荘に住んでみたいな~と思っちゃいましたもの!
太太に断られちゃうのかなぁ?(笑)

りーふいさん☆いらっしゃいませ
「隣は何をする人ぞ」な現代で、霧笛荘のようなアパートって憧れちゃいますね。
わたしも住んでみたいなぁって思っちゃいました。

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