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『世にも美しい数学入門』 藤原正彦、小川洋子

世にも美しい数学入門
藤原 正彦 小川 洋子
筑摩書房

 やはり天才を輩出する南インドの人々は、ヒンズーの神々にひざまずく心があるということですね。それから第二の条件は美の存在ですね。美しい物が存在しないと絶対に数学の天才は出ないんです。子供の頃から美しい物を見ていないと不可能です。(本文より抜粋)

 博士の愛した数学 を読みましたか?
 小川洋子さんは、藤原正彦先生との出会いから「博士の愛した数学」を書くことになったのだそうです。
 そのお二人の対談で構成されているこの本には「数学に対する愛」が溢れているんです。

 数学って他の学問とは違うなぁと思っていたんですけど、藤原先生の説明でよく分かりました。数学というのは美学なんですね。美しさを理解できる人でないと数学の真理は掴めないとは、そういう話を学生時代に聞きたかったなぁ。

 小川さんの「博士の愛した数学」の中で、江夏の背番号が28で「完全数」だというのが出てくるでしょう。~中略~ 28が完全数ということは僕知っていたんですが、江夏の背番号と結びつけたのはスゴイ発見だなぁって。

 完全数というのは約数を全部足すと自分自身になるというものです。(28の約数は1、2、4、7、14で、この5つの数字を足すと28になります)これ以外にも「友愛数」とか「双子素数」とか、面白い数字って色々あるんですね。こういうことって義務教育のレベルで教えてくれてもいいなぁなんて思います。

 何でも西洋の学問が優れてるっていう教育を日本はしてきましたけど、それって偏った考え方なんだってことも藤原先生は語っています。「ゼロ」の概念を発見したのがインド人で、「マイナス」を発見したのが中国人だって言う話も面白いですねぇ。アジアの思想の方が包容力があるっていう気づきは、とても大事なことだと思います。

 ところで、この本って新書なのに装幀がおしゃれでしょ。装幀はクラフト・エヴィング商會なんです。こういうところにも美的センスが発揮されているなんて、数学は美しくなければいけないという藤原先生の言葉が実践されているんですね。

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コメント

こんばんは。
「むかしのはなし」にTBありがとうございました。
早速お伺いしてみると、この本の記事を見つけたのであわせてTBさせていただきますね。
私はこの本のあと、藤原さんの「天才の栄光と挫折」を読みました。数学者たちの純粋な思いに胸がジンとしましたよ。

EKKOさん☆コメント&トラバありがとうございます。
数学を愛する人って純粋な人が多いのかなぁ?
藤原先生のお話は、数学と言うよりも美学を語っているような気がしました。
「博士の愛した数学」も、この本も、どちらもステキな本でした。

Rokoさん、こんにちは。
ご挨拶が遅れまして、すみません。
数学に対する興味が深まる、素敵な本ですよね。
学生だった頃にこういうことを知っていたら、もっと勉強が楽しくなったんじゃないかなぁと私も思いました。
私からもTBさせてくださいませ。
今後も宜しくお願い致します!

ましろさん☆コメント&トラバありがとうございます。
そうですよね、こういう切り口で数学を教えてもらえたら、数学嫌いがもっと減るのにねぇ。

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