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    (by 本田宗一郎)

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『いつかパラソルの下で』 森絵都

いつかパラソルの下で
森 絵都
角川書店

 厳格な父親から逃れたくて、長男は20歳になったと同時に家を出た。長女もそれに習って家を出た。次女だけが実家に残っていた。その父親が亡くなり、1周忌を間近にしたある日、会社で父の部下だったという女性から、お話ししたいことがあるという電話が。

 厳格で真面目なだけだと思っていた父親に、実は秘密があったらしいということが段々分かってきます。母親も、兄弟の誰もが知らなかった父親の秘密って何だったんだろうというところから、物語が展開していきます。

 親には親なりの考え方があって子供を育てているんだけど、子供って親が「こうはならないでくれ」という方向にばかり向かってしまうものなんだなということを再確認してしまいました。

 こういうのも言霊の力なのかななんて思ったりして。「○○しないでね」という言葉は「○○してね」と等しいんだってことを知らない人って多いんだな。

 たとえば「よそ見しちゃいけません!」って良く聞くセリフだけど、こう言われた子供には「よそ見」だけが残るんですよね。だからよそ見したくなる。(^^ゞ
 「前を見て!」と正しい指示を出せばいいのにね。

 愛しているのに、表現が下手なばっかりに相手にその真意が伝わらないっていうのは、親子でも、恋人でも、友達でもよくあること。ついつい、うまくいかない原因を相手になすりつけてしまうことが多いんです。

 主人公である長女は、自分と父親との関係にも、恋人との関係にも、ぎくしゃくした感情を持ち続けているんだけど、その原因はすべて「お父さんが厳しすぎたから」だと思っていました。そして「その反動でわたしはこんな人間になってしまった」とも思っていました。

 わたしにも似たようなところがあるから、とってもこの主人公には親しみが持てました。人生に計画性がないところも同じだし。(^_^;

 これまで知らなかった父親の子供時代や故郷のことを、知るにつれ父親に対する考え方が変わって来るところがいいですね。自分の親にも子供時代があり、青春時代があったってことを知るって大事な事だなぁって思うのです。

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コメント

今年もどうぞよろしくお願いします。
そういえば活字中毒日記でしたか、
僕は眺めているだけなのですああちらのほうでRokoどのの野球の予想みたいなのがありましたが、
あれはRokoどののことですかい?

takam16さん☆あけましておめでとうございます。
あの予想は見事に外れました。(^^ゞ
ロッテの4連勝とはねぇ。

今年もどうぞよろしくお願いします。

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» 『いつかパラソルの下で』 森絵都 角川書店 [みかんのReading Diary♪]
いつかパラソルの下で 潔癖で厳格な父が事故で亡くなった。 既に二十歳で家から出ていた野々だが、父と同じ会社に勤めていた女性と会ってから生前の父の姿を知る。 今まで故郷のことを語らなかった父、なぜここまで厳しかったのか、また会社ではなぜ別の姿があったの [続きを読む]

» いつかパラソルの下で、森絵都 [粋な提案]
表紙写真は横山孝一。亡くなった父親:柏原大海(ひろみ)の一周忌の打ち合わせに集まった3兄妹。長男、長女(主人公:野々)は厳格な父親からリタイア(脱出)したのですが、次女は折り合いをつけて同居していました。 死後の浮気の... [続きを読む]

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