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『脳のなかの幽霊、ふたたび』 V・S・ラマチャンドラン

脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ
V・S・ラマチャンドラン
角川書店

 チョコレートバーに手を伸ばしてつかみとることはチンパンジーにも人間にもできますが、長期的な結果を良く考えて、ダイエット中だからその行為を差し控えるということができるのは人間だけです。
(おもしろいことに、前頭葉に損傷のある患者は、この差し控えができません。言ってみれば「しない自由意志」を持てないのです。)(本文より抜粋)

 ということは、食べ物を我慢できないという状態は、前頭葉に損傷があるか、人間ではないということかぁ。(^^ゞ

 この本は、「脳のなかの幽霊」の第二弾です。

 文中にたびたび登場するのですが、「無視」という症状は実に強力です。

 単に左目の視力がないという状態だったら、左側に何かあるかもしれないという意識が働くので、首を左動かして見ようとしますよね。
 ところが脳のある部分が破損すると、視界の中のたとえば左半分が全く無視されるようになってしまうのです。

 つまり鏡で自分の顔を見る時に、通常は顔全体を見ようとしますけど、この症状が起きた場合、左半分は完全に無視されます。
 髪は右側しかとかさないし、化粧も右側にしかしません。左側は「ないもの」となってしまうのです。

 これは見えるものだけの話ではありません。身体のどこかが麻痺しているにも関わらず、全く悪いという意識がない患者さんがいるのです。

 足が動かない、腕が動かないなどの意識がないというのは、実に恐ろしいことなのです。

 動かせないという意識があればこそ、リハビリをする意味があるんですよね。ところが動かせないという意識がない人にとって、リハビリなど何の意味もないんです。

 だって、悪いところがあるっていう意識がないのだから。「わたしに何をさせようとしているの?」としか思えなかったら、リハビリなどするはずもなく、動かない部分は永久に直らないというわけです。

 このメカニズムって脳に障害がある人だけのものでしょ?なんて思っていてはいけないと思うのです。

 自分の身体に明らかにまずい状態(肥満とか、血糖値が高いとか、咳が止まらないとか)が起きているにも関わらず、その原因を追究しに行こうとしない状態ってのは、「無視」の状態に他ならないですよね。

 そこまでひどくなる前に気がつけよ!って人のことなら分かるのに、自分のこととなると「無視」しがちなのは何故なんでしょうねぇ?

 見ているようで見ていない、見えていない自分っていうものがあるということなのでしょうね。

 きっと、わたしの脳のなかにも幽霊はいるということなのでしょう。

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コメント

共感覚で原始言語発生の謎を解く章が一番知的興奮しましたです。
ラマチャンドラは天才ですね!
天才って理論だけで実験をしない雰囲気もありますが、
ラマチャンは実験から考察するので物凄く説得力あって凄いです。
宇宙人の言語、キキとブーバの実験は、読者も参加出来て、
ラマチャンの考察に揺ぎ無い支援となって見事でした。

goldiusさん☆こんばんは
こんなに分かりやすい本を読めるって、とても幸せなことだと思います。
それにしても、脳の事を知れば知るほど不思議なことが増えてきます。

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