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『土地の文明』 竹村公太郎

 またまたNEROさんお勧めのこの本はアタリでした。

 この本の中で取り上げられていた「地籍」の説明には、もうビックリしてしまいました。

 念のために「地籍」についての基本を調べてみました。
 地籍とは以下の4つの情報から成り立っています。
  地番、地目(土地の利用目的)、地積(面積)、所有者
 このあたりまでは、何となくわかりますよね。

 さて、地籍の確認方法ですが。
1.土地について一筆ずつ所在、地番、地目、と所有者を調査・確認するとともに、その土地の筆界を所有者立ち会いのもとで確認し、それぞれの筆界に杭を打ちます。
2.国土地理院の基準点(三角点)をもとにして、筆界を一筆毎に測量し、新しく正確な地図を作ります。
3.従って、土地の一筆ずつが地球上のどの位置にあるのか、経度・緯度に関連づけて正確に測定した事になります。

 ということになっているのですが、この地籍が確定しているのは、全国平均で43%。
 最も確定率が高いのが沖縄で98%。これは在日米軍基地がある関係で確定率が高いのだそうです。
 そして、もっとも低いのが大阪で1%!
 自分の土地だと思っていた場所へ行ってみたら、他人の家が建っていたなんてことがあるんですって!
 この地籍、京都や大阪、東京など、古くから人が多く住んでいるところでは確定率が低いのだそうです。

 昔から各地で行われていた治水工事の理由とか、なぜ京都が都として選ばれたのかなど、今まで想像すらしなかったような「土地」に関する不思議な話が沢山登場します。
 こういう視点で土地を考えるという事をした事がなかったので、どこを読んでも「へぇ」の連続でした。

 石狩川の改修の話はただビックリするばかりでした。石狩川の水深を深くした理由を知って、土地を作っていく大変さをしみじみと感じました。そして、石狩川のそばで育った父、荒川のそばで育ったわたし、不思議な因縁を感じます。

 赤穂浪士に関する考察も面白かったです。彼らが討ち入りした吉良邸が何故深川にあったのか、吉良家と徳川家の関係など、そうだったんだぁ!とビックリするような事ばかりです。

 土地に付いている名前は、そこの元々の状態を示しているものが多いですよね。
 谷間だったから渋谷とか、三浦氏が納めていたから三浦半島とか、そういう由緒を知るのも楽しいし。
 今となっては地名の意味すら分からないほど変わってしまった土地というのもたくさんあるのですよね。

 そういう興味を膨らませてくれる素晴らしい本でした。

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伝記・日記・ノンフィクション」カテゴリの記事

コメント

Rokoさん、おひさしぶり&ココログへいらっしゃいませ。

こういう本を読むと、古い地名の価値が良くわかりますよね。「半蔵門」なんて、説明を聞けば「なるほどねー」と思いますが、小さいころから聞きなれていると、そういう地名なんだとしか思いませんから。
思わず古地図を買いたくなってしまいました。

Roko様!こんばんは。
この本は、タメになり且つ改めて歴史というものを学び直すことが出来ますね!とても面白い本です。
私の住む街杉並区にも、歴史的町名が沢山あります。
なぜ?その場所をこれのタメにに選んだのか??
でも、これは杉並に限りません。
東京都?もちろん!全国ですよね。
私も、以前勤めていた会社で、境界線の問題が起こって、勉強をした事がありました、余談ですが。
この地籍というものは、難しいんですよ、本当に。
半蔵門は、印度から来た象さんが半分しか入らなかったか・・・。
(やめなさい!)

話し戻して、この本!とても面白いです。
普通にお気楽に読んで欲しい本の一冊です!

ぁ~。。。また昔の悪い癖、古地図探しの旅に出そうww

NEROさん☆

わたしも半蔵門から美智子妃殿下が乗った車が出てくるところを見たことがあります。
この本で、その謎が解けました。

NEROさんご紹介の本は、いつも教養と面白さがしっかり詰まっていて嬉しいです。
また、NEROさんのサイトを参考にさせて頂きますね。

brownsugarさん☆地積って面白いです。

わたしが住んでいる江東区は住宅密集度が高いので、地積問題がよく出ます。
地積の境界線として打たれている杭を動かしちゃったとか、私道はどう扱うかとかは日常茶飯事です。(^^ゞ
道を広くすれば防災上効果が高いとは分かっていても、路地の良さも捨てがたいという感覚は、わたしも同感です。

私の知り合いは半蔵門ではなく、営団半蔵門線に学生の頃の紀宮清子さまが乗っている見たことあるそうです。お忍びで来たるべき日に備えて練習していたらしい。

墨東綺譚さん☆サーヤが半蔵門線ですか!
その目撃はスゴイですね。
民間人になった彼女にとって、電車も、デパートも、すべてが新鮮なのでしょうね。

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という、めちゃめちゃ面白い本に出会ってしまいました。 ↓ 「こういう地図の読み方 [続きを読む]

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