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  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
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    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

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『風に舞いあがるビニールシート』 森絵都

器を探して
 クリスマスイブだというのに出張を言い渡すような女社長と、オレとどっちを取るんだ?と電話の向こうで恋人が怒っている。そりゃ、こんな日に何故仕事をしなきゃいけないのよ!とは思うけど。どっちを取るのかと言われて、「あなたよ」と答えるものだと、あなたは思っているんでしょ。

犬の散歩
 一匹でもいいから、処分されてしまう犬を減らしたくて里親を捜しているんだけど、それがなかなかうまくいかないのよね。

守護神
 大学に提出するレポートを代書してくれる女がいるという。でも、学校には余りやってこないので、どんな人なのかはウワサばかりが一人歩きしている。どうやら彼女は二宮金次郎の携帯ストラップを持っているらしい。

鐘の音
 かつて仏像修復の仕事をしていた主人公は、昔のことを想い出しました。人とのつき合いがヘタだった自分。カシラとぶつかってしまった時のこと。

ジェネレーションX
 
クレーム対応で、お客様のところへ車で行くことになったのですが、同乗した仕入先の営業マンが電話ばかりしていて。今どきの若い奴は!と最初は怒っていたのですが、段々とその内容が気になってきたのです。

風に舞いあがるビニールシート
 エドはいつもこう言っていた。「風に舞いあがるビニールシートがあとを絶たないんだ」

 常識で考えたらそっちは不利だよ、止めておきなよ!という周りの声に抵抗する主人公達の姿に、なんとなくシンパシーを感じてしまいます。そう、損得で考えるのではなく、自分の好き嫌いで物事を決めていくという姿がとても清々しいなぁと思うのです。

 「風に舞いあがるビニールシート」の主人公が、最後に下す結論はとても勇気の要ることだけど、とても正しい決断だったなぁと思います。自分が愛していた人が、どんなことを感じ、どんなことを考えていたのか?それを知るために出かけていこうとする主人公は、きっと何かを掴めることでしょう。

 第135回直木賞受賞作品です。この作品も、同時受賞の「まほろ駅前多田便利軒」も、もちろん面白い作品です。でも、これで受賞?という気がしてしまいます。候補に上がっていた、伊坂幸太郎の「砂漠」の出来と比べてしまうと、これは明らかに作為を感じてしまいます。そんなに文藝春秋の本に賞をやりたいのか!ってね。

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日本の作家 ま行」カテゴリの記事

コメント

Rokoさん、こんばんは。
長編にできそうな題材をぎゅっと短編にしたような印象でした。
直木賞が文藝春秋賞になったのは残念ですが、
私はだいぶ前に読んだせいか、
読んだ時は何も意識せず、そのまま感動でした。

藍色さん☆おはようございます。
ちょっと悪口書いちゃいましたけど、それは文藝春秋社に対するもので、この作品は間違いなく面白いですよ。(#^.^#)
どの作品も、人生の転機ということを考えさせてくれるいい内容だなぁって思います。(^^)v

Rokoさん、こんばんは♪
TBさせていただきました。
私はこの作品非常に好きです。
児童作家としての認識があんまりないので余計にそう思ったのかもしれませんが・・・

それにしてもあらすじ兼プチ感想お上手ですね。
見習わなくっちゃ(笑)

ご投票いただきました第5回新刊グランプリの加点投票&クイズを実施しております。
今月末までですのでまたお時間ある時にお立ち寄り下さい。
第6回もよろしくお願いします。

トラキチさん☆こんばんは
「あらすじ兼プチ感想」は自分のためなんです。
こうやって書いておかないと、読んだ側から忘れちゃうんですよ。(^^ゞ
第5回新刊グランプリにも参加させてもらおうっと。(#^.^#)

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装画はハヤシマヤ。装丁は池田進吾(67)。 1990年「リズム」で第31回講談社児童文学新人賞受賞デビュー、第2回椋鳩十児童文学賞も受賞。「宇宙のみなしご」で第33回野間児童文芸新人賞受賞、第42回産経児童出... [続きを読む]

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風に舞いあがるビニールシート 「大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。」 第135回直木賞受賞作。 6編の短編集ながら、どれも中身の濃さを感じる充実した一冊です。 『器を探して』『犬の散歩』は、読み進めるうちに気持ちの変化が読み手自身も変わってきます。それだけ主人公に投影してしまうんですよね。またその気持ちへ変化させる方向もジンワリポジティブにさせます。 『鐘の音』25年ぶりにあった仏像の修復師の主人公が、25年前当時を振り返りながら仏像への思いや修復した仏像... [続きを読む]

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