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『ブラバン』 津原泰水

ブラバン
発売元: バジリコ
価格: ¥ 1,680
発売日: 2006/09/20

 流行の音楽といえばまず歌謡曲だったこの時代、FM放送はそれ以外の音楽を博物館的に紹介していた。(本文より抜粋)

 わたしにとって、思いっきりストライク!な本でした!

 わたしが洋楽に目覚めたころは外国の情報が少なくてねぇ、わずかな情報を求めて何でも聞いてましたよ。トム・ジョーンズ・ショーも、ソウル・トレインも欠かさずに見てたし、ラジオのアメリカン・トップ40も、FENも貴重でした。(あの頃から小林克哉さんの番組を聴いてましたよ!)

 そして、もう一つのストライクは、わたしも高校生の時にブラバンだったってことです!

 この本で登場したホルストの「惑星」(木星と火星)も演りましたよ。田片クンも言ってましたけど、クラシックからジャズ、歌謡曲、民謡と、何でも演奏できちゃうところがブラバンのいいところだよなぁって思います。ホントに何でもやりましたよ。

 難しい曲を演奏する文化祭も楽しいですけど、マーチのオンパレードの体育祭も楽しいんですよね。スーザのマーチって、演奏しているだけで元気な気持ちになれちゃって大好きでした。「威風堂々」も気持ちよかったなぁ。そういえば、エリザベス女王が来日したときに、この曲でパレードしてましたね。

 それまで触ったこともない楽器を練習して、わずか半年位で人前で演奏しちゃうんですから1年生の時には何にもわからず仕舞いですよ!2年生になって、やっと全体のバランスみたいなものが見えてくるってところかな?

 演奏会のステージで、曲の最後のシンバルが鳴らなかったという文章にはビックリしました!わたしたちも、文化祭のステージでシンバルが鳴らずに曲を終えてしまったことがあるんです!こちらの場合は、指揮者が一拍早く指揮棒を止めてしまったからなんですけど、今考えてもなぜあの時全員きれいに止まったのか分からないんです!

 学生時代のある時間を共有した仲間って、何十年経っても分かり合えるところがあるような気がします。今どんな生活をしていようと、「あの頃、一緒に頑張ったよね」とか「学校の帰りに、よくあの店でジュースを飲んだよね」なんて事を語り合うと、どんなに自分が癒されていくのかを、最近つくづく実感しています。

 毎日放課後に練習してました。国鉄(JRになる前の時代です)がストライキをしていて学校が休みでも、みんな学校へ集まって練習してました。夏には暑いので窓を全開で練習していて「うるさい!」と近所の家から苦情が来たこともありました。

 ほとんどの人たちは卒業すると楽器を手にしなくなってしまいましたが、学年で1人位はブラバンで生きていきたいと思う人がいて、そういう人は自衛隊の音楽隊に入ってました。夏の合宿ではそんな先輩たちにしごかれました。「ブルー・インパルス」は難しいけどカッコ良かったなぁ!

 学生時代の部活って不思議ですね。確かに練習は大変だったけど、好きなことだからちっとも辛くなくって。学校へは部活のために行っていたような気がします。大人になってから、学校で勉強したことはちっとも思い出さないのに、部活のことは色々と思い出します。

 何かに打ち込むって、人生にとって大事なことなんだなぁと思います。頑張った結果がどうあろうと、それはどうでもいいことなんです。「あの時頑張れたんだから」という気持ちが今日のわたしを元気付けてくれる。そんなことを感じる一冊でした。

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コメント

まさにぴったりの本だったのですね。読むのがさぞや楽しかったでしょうね。
音楽の話題が多いわけですが、ぼくもクラシック、ジャズ、ロックと何でも聞きますから、読んでいて楽しくて…。
楽器はピアノで動揺を弾ける程度ですから、演奏の才能は皆無なのですが、聞くほうは大好きです。

ディックさん☆こんばんは
音楽を聞いて楽しめるって、本当に幸せな時間です。
わたしにとってはジャンルなんてないも同然。
好きな音楽と、そうじゃない音楽の2種類しかないですよ!

津原「泰水」です。

とおりすがりさん☆ありがとうございます
「泰男」じゃなくて「泰水」さんですね。
さっそく修正しました。

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