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『冷たい銃声』 ロバート・B・パーカー

冷たい銃声 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
ロバート・B. パーカー
Robert B. Parker
早川書房

 ほぼ年に1作ずつ上梓されているスペンサー・シリーズ第32作目のこの作品では、ホークが撃たれたというところから、今回の事件が始まります。

 誰かが、通りの向かいの窓から口径の大きなライフルでおれの背中を三発撃った。腕のいい射手で、三発ともおれの肩胛骨の間に集中していた。背骨を外れ、心臓を外れ、それ以外のところはほとんど掘り返した(本文より抜粋)

 そんな瀕死の重傷から蘇ったホークは、自分の身体が思うように動かないことに耐えつつ、自分を撃った相手を捜し出して復讐したいとスペンサーに告げます。もちろんスペンサーはそれに同意します。

 スペンサーはアイルランド系の白人で元警察官、現在は私立探偵。ホークはアフリカ系アメリカ人で海外で外人部隊に参加したこともある殺し屋。このまるで違った個性を持った2人が出会ったのは、スペンサーが17歳の時、ボクシングのリング上。お互いの中に似たものを感じた2人は、それ以降無二の親友となったのです。

 スペンサーはタフな仕事をしながらも、スーザンとの関係を保ち続けられるけれど、ホークはそういう男ではありません。自分の自尊心、自分のスタイル、自分の生き方が第一なのです。それを理解してくれるスペンサーとは親友でいられるけれど、恋人からは理解してもらえないのです。

 それがホークらしさなのですが・・・。

「連中はあなたの背中を撃ったのよ。それがどうしてあなたの落ち度になるの?」
「俺は背中を撃たれるようなことがあってはならないんだ。」
「冗談じゃないわ、あなたはほかの男たちと同じように人間よ。傷付くことがあるわ。殺される可能性があるのよ」
「ほかの男たちと同じであってはならないんだ」
「驚いたわね、あなたであるのは、容易なことでないにちがいない」

「しかし、それだけの価値はある」 

 今までも、そしてこれからもホークは完璧な人間であろうとし続けるのでしょう。その気持を無くしては成り立たない職業である彼にとって、完璧を目指すことができなくなった時、それは死を意味すると考えているんじゃないかなぁ?

 ホーク・ファンのわたしとしては、彼の出番が多いこの作品はとっても楽しめました。このシリーズをずっと読み続けてきたからこそ分かる面白さってのもあるので、ここから読み始めるのはチョット辛いかなぁって思います。スペンサー・シリーズは、なるべく最初の方から読んで下さいね!

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コメント

ホーク撃たれる! って書いてあれば、そりゃあ読みますが、でも総じて予想したとおりの内容だったな、とそんなふうに記憶しています。
ここ数年のスペンサー・シリーズは、懐メロ大会みたいなのやら、小手先の職人芸だけで読ませるようなのやら、いろいろと不満が多くて…、ほかのシリーズのほうがよい作品が多かったように思います。
最新作『スクールデイズ』は久々によく練られた作品だと思いました。

ディックさん☆こんばんは
スペンサー・シリーズのダレ感は、しょうがないかな?って感じで受け止めています。
だからこそ、今頃読んでいるのだし。(^^ゞ
事件の盛り上がりよりも会話で持たせちゃイカンだろう!と突っ込みを入れつつも、やっぱり読んじゃうんだなぁ。
そして、またボストンに行きたいなぁという思いがつのります。

30作目だけ読まなくていいかと思いましたが、それ以外は楽しんで順番に読んで、やっとここまで追い付きました。これ以降が更に面白くなりそうでパーカーコンプ計画は順調に進んでおります。
スペンサーの次はどれがお勧めでしょうか?

goldiusさん☆ハイペースで追いつきましたね!
スペンサーとは全然違いますけど、帝都物語は読みましたか?
わたし加藤さんの大ファンです!
最近、新帝都物語が文庫で出たので読んでみようかと思ってます。

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