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『憑神』 浅田次郎

憑神 (新潮文庫 あ 47-3)
浅田 次郎
新潮社

 別所彦四郎さんは文武両道であるところを見込まれて、実家よりも格の高い井上家に婿入りしたというのに、跡継ぎの息子が産まれた途端に邪魔者扱いを受け、離縁されてしまいました。そして実家に戻ったのですが、ここでも長男である兄や兄嫁に疎まれ、肩身の狭い思いをしています。

 彦さんって真面目な人だから、周りに合わせるとか、適当にお茶を濁すなんてことができないんです。だから彼を慕って来る小文吾さんとか、蕎麦屋の親父とかには愛されているのだけど、うだつの上がらない毎日を過ごすことになってしまったのかもしれません。

 そんな彼が間違えて拝んでしまったのが「三巡稲荷」。おかげで彼はとんでもない神様に出会ってしまいました。疫病神に、貧乏神に、死神。こんな怖い神様達だけど、何故か彦さんには優しいんです。彼の人生を知るにつけ、段々と味方になっちゃうところが可笑しかったなぁ!

 神様達と関わっているうちに、彦さんは大事なことに気付いていきます。イヤな奴だと思っていた婿入り先の義父や実家の兄にだって、そういう人間になってしまった理由があるということ。彼らにいびられるようになったのは、自分の方にだって問題があったのだということに。

 人間として大事なことは、思いやりだったり、信念だったりだということを、浅田さんはいろんな作品の中で書いています。どんなに成功しようが、どんなにお金持ちになろうが、そういうことに気付けない人は不幸なのだとね。

葉隠入門 (新潮文庫) 最後に、彦さんはある目標を見つけました。何故そんなことを選ぶのかと止める人もいたけれど、武士道に生きようと決めた彼にとっては、それこそが正解だったのだと思います。

 三島由紀夫の「葉隠入門」のことを想い出しました。

 そういえば、浅田さんは三島の大ファンだったんですよね。

  765冊目

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