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『いっぺんさん』 朱川湊人

いっぺんさん
いっぺんさん
posted with amazlet at 07.10.24
朱川 湊人
実業之日本社

 「いっぺんさん」「コドモノクニ」「小さなふしぎ」「逆井水」「蛇霊憑き」「山から来るもの」「磯幽霊」「八十八姫」の8編からなる短編集です。

 わたしが小学生だった頃、子供は9時で寝なさいという家庭がほとんどでした。遅くまでやっている店はお酒を出すような店だけで、大人であっても普通は夜遅くまで外出するなどということはありませんでした。夜は暗く、怖いものであったような気がします。

 あの頃、学校が終わったら、すぐに広場や公園へ飛んでいって、ひたすら遊び続けていました。暑くても寒くてもお構いなしで、日が暮れるまで遊んでいいました。「また明日」と言って家に帰り、家族全員で夕ご飯を食べて、TVで野球かプロレスかコント55号を見て、お風呂に入って、寝る。シンプルだけど、それで充分だったあの頃の生活。

 その分、今よりも怖いなぁと思うことが沢山ありました。夜の闇、ホンコン風邪、怖い噂(体育館の裏にお化けが出るとか)、犬の遠吠え、(この本にも出てきましたけど)傷痍軍人さん、今よりもずっと平和な時代だったのにね。

 子供だからこそ怖いもの、大人だからこそ怖いもの。そういうものの存在を色々と想い出しました。でも、一番怖いのは人間なんだよなって、この本を読みながら思ったのでした。

784冊目

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日本の作家 さ行」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。Rokoさん。
TBとコメントありがとうございました。
いい雰囲気の作品でしたよね。
以前、よく近所の村祭りで傷痍軍人さんをみかけましたが、その時の記憶が戻ってきて、こんな変な部分で懐かしさを感じてしまいました。
こういう作品をたくさん書いてほしいですね。

ゆうさん☆こんばんは
子供の頃、総武線の列車の中で何度も傷痍軍人さんを見ました。あれは、チョット怖かったなぁ。
朱川さんが描く世界から、色んな事を想い出してしまいました。

こんばんは。
そうなんです!
夜は暗くて怖いものだった頃のこと、
シンプルだけど充分だった頃のこと、
懐かしく思い出させてくれるノスタルジックホラーでしたね。
「いっぺんさん」と「八十八姫」がとってもよかったです。

藍色さん☆おはようございます
現代の夜は明る過ぎて、ああいう怖さを感じることは無くなってしまいました。
当時は怖かったことも、今となっては懐かしさの方が勝ってますね。

Rokoさん、こんばんは。
そうでした、子どもの頃は夜が暗かった。
夜中の犬の遠吠えって怖かったなって今思い出しました。
子どもの頃の恐怖でさえ、懐かしい思い出ですね。

ななさん☆こんばんは
子供の頃には世の中に怖いものが沢山ありました。
大人になって何ともなくなっちゃったものが殆どだけど、怖いものがある子供時代って良かったなぁと思います。

夢中になって遊んでいるうちに周囲はいつの間にか暗くなっちゃって、家の明かりに向かって全力疾走したり。
つかの間、子どもの頃に戻ったような感覚を味わえるのが朱川さんの作品の魅力の一つなのかも知れませんね。
ゾクリとする話もあったけれど、今回も堪能しました~。

エビノートさん☆こんばんは
「カラスと一緒に帰りましょ!」みたいな子供時代を過ごせた自分はなんて幸せだったんだろうって、今更思ってしまいます。
朱川さんの世界って、やっぱりいいですよね。

アンソロジーに収録されていた「夜、飛ぶもの」を読んで朱川湊人さんが面白いと思ったのですが、次に読むとしたら、どの作品が良いでしょうか?「山から来るもの」は「夜、飛ぶもの」に題が似てるからこの短編集も良さそうですが、どちらかといえば、長編が好きなので、朱川さんのお勧め長編を御教示頂けると幸いです。

goldiusさん☆こんばんは
朱川さん、長編は出してないと思うなぁ。(^_^;
わたしは最初に読んだ「花まんま」が一番好きです。

七夕に『いっぺんさん』の朗読会を致します。
朱川さん作品をお好きな方に、ご興味を持って頂きたく、
唐突なお知らせをお許しください。

ご来場いただけたら、とても光栄です。
http://katarito.blog108.fc2.com/

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