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『ジョンがポールと出会った日』 ジム・オドネル

ジョンがポールと出会った日
ジム オドネル Jim O'Donnell
TOKYO FM出版

 1957年7月6日リバプール、世界を変える魔法がはじまった。

 ジョンとポールが出会った日は、これまでの資料では「1957年6月15日」といわれていました。これは、ジョンの記憶からそうなっていたのです。でも、この本の著者は天気などの情報から、この日が「7月6日」であったことを確信し、以後、8年間を裏づけを取るための情報収集に費やしたのだそうです。

 この本に書かれているのは、1957年7月6日の出来事。クオリーメン(石切工という意味なんですって)というバンドで演奏していたジョン、2人の共通の友達アイバンに連れられてきたポールは、ステージ上のジョンを見てピンとひらめくものがあったのでしょう。この出会いがあって、そこからBeatles が始まったんです。

 51年前、ロックはまだ生まれたばかり、大人たちからは「あんなうるさい音楽のどこがいい?」なんて言われ、プレスリーやジーン・ビンセントに憧れて細いパンツを履いたり、髪をリーゼントにしたりすれば、不良だと言われた時代です。

 2人は同じ町に住んでいたのに、これまで一度も会ったことがなかったんです。共通の友達がいなかったら、一生出会うことがなかったかもしれないんです。この出会いが世界を変えるなんて、誰も思ってもみなかったでしょうね。

 4年前の1953年は、マッカートニー家がこのブロックでどこよりも早くテレビを買った年です。テレビを買ったあの夏の日、一家はエリザベス二世の戴冠式を1日じゅう見ていました。

 こういうホノボノしたエピソードまで登場しちゃうこの本は、当時の世相を実に細かく描いています。そういえば、日本で最初にテレビがたくさん売れたのは、1958年の皇太子(現天皇)ご成婚の時ですから、そういう国民感情は似ていたんですね。

 第二次世界大戦が終わって10年余り、リバプールの人たちはほとんどが労働者階級で、若者たちが堅実な大人になってくれることだけを祈っていた時代だったんだんですねぇ。

 Beatles は今では教科書に載るような存在になってしまったけど、当時はただの不良ですからね。ポールのお父さんも、ジョンのミミ叔母さんも、真面目な人たちだから、彼らがやろうとしていた音楽のことは、なかなか理解できなかったんでしょうね。

 リバプール空港は Liverpool John Lennon Airport となり、ポールはリバプール総合芸術大学を創設しました。リバプールは Beatles を生んだ町として、世界中に知られるようになりました。こんな時代が来るなんて、当時を知る人たちはみんなビックリしているのでしょうね。

892冊目(今年75冊目)☆☆☆☆☆

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コメント

私もこの本読んでいます。ちょうどこの年、私が生まれたのです。Beatles好きの私は運命を感じてしまいます。
そしてこの本の描写がとてもきれいで、キラキラした夏の一日を素敵に書いてあるなぁ、と思いました。
Johnが通っていた学校がクォリーバンクという学校だったので、クォリーメンという名前を付けたと聞いています。
すばらしい夏の一日のお話ですよね。

ゆみりんこさん☆運命の年ですね!
決して豊かではないけれど、夢がたくさんあった時代でしたね。
何もない所から新しいものが生まれる時って、やっぱり魔法があったんですね!
Beatles ファンなら必読の本です!(*^^)v

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