『うたうひと』 小路幸也
クラプトンの涙
今は病院に入院しているギタリストのもとへ、若い女性がインタビューアとしてやってきた。彼女と話をしているうちに、自分の元を去ってしまった恋人のことを思い出した。
左側のボーカリスト
ケントとショウは幼馴染。2人はデュオとして成功を納めていた。けれども些細なことで亀裂が入り、それぞれの道を歩むようになってしまった。
唇に愛を
トランペット2本、サックス、トロンボーン、ギター、ベース、ドラムス、キーボードの8人でバンドを組んでいた僕たちは売れないバンドだった。バンドを維持するためにアイドルのバックバンドをやったりしていたけれど、それでも僕たちは幸せだった。
P.S. 藍色さんのおかげで思い出しましたよ。このバンドのイメージはスペクトラムですね!(*^_^*)
バラードを
彼女は才能に溢れたミュージシャンだった。素晴らしい曲を書き、素晴らしい歌を歌うことができた。そんな彼女が引退を宣言した。そんな彼女の自伝を作るために、僕はインタビューをすることになった。
笑うライオン
ぼくはディローグというバンドのドラムスをやっている。ドラムスを叩くうちに、髪の毛がライオンのタテガミみたいにみたいになっちゃうから、「笑うライオン」とみんなに呼ばれている。
その夜に歌う
ジョーは小さなピアノ・バーを経営している。その店に、ある晩薄汚れた青年がやってきてこう言った。「ピアノを弾かせてもらえないか。店を開けるまででいいんだ」
明日を笑え
「デュークス」はプロだけど、イマイチなハワイアンバンド。なのに米軍キャンプのステージに立ってくれという仕事が来てしまった。ギャラがいいので受けてしまったのだけれど、演奏に自信がないので、お笑いで下手さをカバーしようという話になった。
音楽の話はやっぱりいいですねぇ!どの物語もそれぞれに良い雰囲気を出していました。そして、物語の中に登場する曲名に、ニヤニヤしてしまうのです。
「クラプトンの涙」に登場するギタリストが、音楽にはまるきっかけになった曲が ”黒いジャガー” 。「バラードを」の彼女が目指した曲は”We're all alone”、”stardust”。「その夜に歌う」のエリックが初めて歌った曲が”Georgea on my mind”。どの曲もだーい好き!
「明日を笑え」のモデルはドリフターズでしょうね。これは短編ですけど、もっと膨らませて長編にしても面白そうな話だよなぁって思いました。最後の武道館でのエピソードには、ウフフって思っちゃいました!こういうのって夢があっていいなぁ!
926冊目(今年109冊目)☆☆☆☆☆
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コメント
Rokoさん こんにちは
音楽を題材にしたりすると、バタ臭くなったりすることが多いけれど、この短編集は良かった!! 泣いたり笑ったり、映像的小説家の本領発揮でしたね!!
投稿: yori | 2008年9月21日 (日) 14:21
yoriさん☆こんにちは
ホント、映像が目に浮かぶような物語ばかりでしたね。
音楽を愛する気持ちが溢れていて、とっても楽しめました!(^o^)/
投稿: Roko | 2008年9月21日 (日) 16:23
Rokoさん、こんばんは。
多彩で楽しめました。
洋楽、Rokoさんは詳しかったですよね。
わかったのはGeorgea~くらいでした(汗)。
ほかも有名な曲なのでしょうけど、タイトルだけでは思い浮かばなくて。
聞けば思い出すかもです。
どれも、音楽にまつわるいい話でしたね。
TB未反映用に、貼らせていただきますね。
http://1iki.blog19.fc2.com/blog-entry-533.html
投稿: 藍色 | 2008年9月23日 (火) 04:49
藍色さん☆こんにちは
「その夜に歌う」のエリックのイメージは、Billy Joel の"Piano man" だなぁなんて思いながら読んでました。
音楽が聞こえてくるストーリーって、本当に素敵です!
投稿: Roko | 2008年9月23日 (火) 11:04
どの短編もすごく良かったですね!
どの話からも音楽を愛する気持ちが伝わってきて、音楽ってやっぱり良いなぁ~と素直に思えました。
自分のお気に入り曲をかけながら読んだんですが、今度読み返す時は作中に登場する曲をかけながら♪というのも良いですね。
投稿: エビノート | 2008年11月11日 (火) 20:18
エビノートさん☆こんばんは
>作中に登場する曲をかけながら♪
それいいですねぇ!
途中で曲が切れないように、オートリバースにしておかないとね。(*^_^*)
投稿: Roko | 2008年11月11日 (火) 22:21
こんにちは~♪
いやはや・・・このストーリーには元ネタというかモデルの人がいたのですね・・・全く分かりませんでしたよ~(汗)洋楽を全く聞いた事がないわけではないんですが、詳しいのは80年代後半あたりからなもので・・・(^^;ゞ
なので単純にバンド音楽小説として読んだのですが、やはり音楽を演奏する側にいてた人間からすると、ただ音楽をやりたいだけなのに、色々なしがらみに縛られてしまうのがプロなんだなぁ・・・とそっち方面に思いが向いてしまいました。(^^;ゞ
投稿: 板栗香 | 2009年1月12日 (月) 17:11
板栗香さん☆こんにちは
プロとしての辛さ、音楽を愛する気持ち、その2つのバランスをどう保つかがプロのミュージシャンの大変さなんでしょうね。
ジャンルを問わず、音楽が聞こえてくる物語が大好きです。(*^^)v
投稿: Roko(板栗香さんへ) | 2009年1月12日 (月) 17:35