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『夏から夏へ』 佐藤多佳子

夏から夏へ
夏から夏へ
posted with amazlet at 08.10.02
佐藤 多佳子
集英社

 北京オリンピックの4×100m男子リレーは凄いレースでしたね。優勝候補だったアメリカをはじめ、バトンミスで6か国が予選落ちしたあたりから、とんでもないことがおきそうだという雰囲気が流れていました。

 緊張したから、練習時間が少なかったなどの理由が色々とあげられましたけど、バトンミスをしたチームはいずれもバトンの渡し方が下手だなぁと思いながら、わたしはTVを観ていました。

 小学生のころから、運動会のシメはリレーでしたよね。選手に選ばれた子たちは、放課後はもちろん、休み時間にも廊下でバトン練習してました。わたしたち日本人にとってはバトンをつなぐ技術って、当たり前だと思うんです。

 でもアメリカのように、走るのは早いんだからバトンは渡すだけって考えている国が多いのにはビックリしました。バトンパスの練習をちゃんとすれば、もっと速くなるのにもったいないなぁ!

 一人一人の走力ではかなわないけれど、スムースなバトンパスでチームとしての走りを心がけた日本チームの走りは本当に素敵でした!

 アンダーハンドでスッと次の選手にバトンが手渡されていき、塚原→末續→高平→麻原へと、心がつながっていった結果が、銅メダルになったのだと思います。

 北京オリンピックのちょうど1年前、2007年8月に世界陸上大阪大会が行われました。その時のリレーチームの様子、そして一人一人とのインタビューが、この本に収められています。

 「走る」ことを職業としている彼らの生活は、わたしたちからは想像もできないような厳しいものなのだということを感じました。厳しい練習、家族と離れての合宿生活、ケガとの戦い、体調管理、そして心の管理。

 「俺ら歩けなくても、走れますから」

 身体をギリギリまで追い込んで、歩くのもままならない状態でも、走れと言われれば走れるのだと彼らは言うのです。

 そこまでして何故走るのかと言われれば、「走るのが好きだから」という彼らは、本当のアスリートなのでしょうね。

930冊目(今年113冊目)☆☆☆☆☆

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コメント

「俺ら歩けなくても、走れますから」
って言葉はけだし名言だと思いました。
そんなセリフ、わたしのどこをねじっても出てこないわ…さすがアスリート……( Д) ゚ ゚

佐藤さんの陸上に対する熱い思いが伝わってくるような、すてきなドキュメンタリーでした(◎´∀`)ノ

まみみさん☆こんばんは
ホント、実に名言ですね!
オリンピックのリレーって、もの凄く特別なレースのはずなのに、何故か運動会の延長線上にあるようにも思えてしまいます。
次の注目は今週末の箱根駅伝予選会ですね。
本戦よりも予選会の方がドキドキしてしまうわたしです。

バトンパスのタイミングとか、速いだけじゃ勝てないリレーって面白いですね。選手たちの努力と、そしてお互いを信頼しあっている様子が伝わってきました。
結果が出ているリレーのことを読んでいるのに、ついついこちらまで手に汗握っちゃって、興奮してしまいました(^_^;)

エビノートさん☆こんばんは
アメリカチームのバトンパスを見て、思わず「ヘター!」って叫んじゃいましたよ。(^^ゞ
バトンパスだけは日本のコーチに習った方が良さそうですよねぇ!

北京の4継はバトンミス多かったですよね。
でもバトンはすごく難しいみたいで、子供の大会でもバトンを落としたり、受け渡しの場所が悪くて失格になったりって多いです。
だから心配なところでバトンがちゃんと渡ると拍手が起きたりして。
だからこそ4継は速いだけじゃなくて、チームワークが大切なんでしょうね。
あんなすごいアンダーでバトンがつながった理由、これを読んでわかった気がします。4人のお互いに寄せる信頼がすごくよかったです!

juneさん☆こんにちは
個人競技がほとんどの陸上競技の中で、チームワークが必要なリレーって特殊な種目なんですね。
これからリレーを見るときは、必ずこの本を思い出すんだろうなぁって思います。

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