ブログ内検索


  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

お気に入りウィジェット

« 『フリーダ・カーロのざわめき (とんぼの本)』 森村 泰昌 藤森 照信 芸術新潮編集部 | トップページ | イチゴミルフィーユパフェ @ ミニストップ »

『レイチェル・ウォレスを捜せ』 ロバート・B. パーカー

レイチェル・ウォレスを捜せ
ロバート・B. パーカー Robert B. Parker
早川書房

 オーケイ、ジェイン・エア、見つけたぞ

 久し振りに再読したのですが、案外覚えてないものですね。(^_^;) おかげで、新鮮な気持ちで楽しめました。

 スペンサーが依頼された仕事は、女性解放論者で作家のレイチェル・ウォレスのボディ・ガードでした。彼女の主張を嫌う何者かから、「本の出版を止めなければ殺す」という強迫状が届いたというのです。

 レイチェルに危害を加えようとする者がいれば、力で押さえつけようとするスペンサーでしたが、暴力に頼るやり方は気に入らないというレイチェルは彼を解雇してしまいました。それからしばらくしてレイチェルが誘拐されたと聞き、スペンサーは捜査を始めたのです。

 西欧ではウーマンリブやゲイに対して、日本では考えられないくらい厳しい考え方をしている人が多いんですね。特にゲイに対しては法律で禁止されていたり、宗教上許さないとされていたり。

 レイチェルの行動を阻止しようとする団体は、キリスト教の教義を盾に彼女の存在はけしからんと責め寄ってきます。それも議論で戦うだけでなく、卑劣な手段を使って。そういう卑劣な行動の方が、よっぽど宗教の教義に反するのではと思うのですが。

 スペンサー・シリーズにはそういう話が数多く登場します。特に人種差別については、法律はどうあれ個人的には差別が当然と思っている人の多いこと!

 力任せに物事に対処しがちなスペンサーはレイチェルに ”NO!” と言われたことを、きちんと反省しています。レイチェルとの関わり合いによって、スペンサーも確実に進歩しているのですね。

 信じるものが違う相手に対して単に反発するのではなく、きちんと評価することができること、それこそが人間として大事なことだと、この2人は分かっていたのですね。こういう人間なら信用できると、お互いに理解し合えたラストは最高でした。

1002冊目(今年37冊目)☆☆☆☆☆☆絶対にオススメ!
外国作品を読もう!キャンペーン 11冊目

トラックバック先
目次が日本一のブログ(自称w挑戦者求む)

« 『フリーダ・カーロのざわめき (とんぼの本)』 森村 泰昌 藤森 照信 芸術新潮編集部 | トップページ | イチゴミルフィーユパフェ @ ミニストップ »

海外 小説」カテゴリの記事

コメント

 こんばんは。樽井です。
 レイチェル・ウォレスを探せ。懐かしいタイトルですね。なんでも腕力で解決しようとするスペンサーに対して、絶対にNOと言うレイチェル。そんなレイチェルを誘拐した犯人を追うスペンサー。いい話でした。
 最近ちょっと海外ミステリ読んでないので、また何か見つけて読んでみたいです。

樽井さん☆こんばんは
ミステリーというよりも、スペンサーという人間に共感するという意味でこのシリーズが大好きですheart02
ボストンの街も大好きなので、Boston CommonやFaneuil Hallなどが登場すると、思わずニヤニヤしてしまうのです。

男の自己満足な騎士道精神を迷惑だと感じる自立した女性の描写が素晴しかったですよね!
ラストの号泣シーンはホント名場面でしたな。

goldiusさん☆こんにちは
スペンサーは自分の正義感のために暴走してしまうことが良くあるんですよね。
レイチェルの指摘は実に見事でした。
でも最終的に理解し合った2人の号泣はこのシリーズの中でも1・2を争う名場面だと思います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/153166/44383268

この記事へのトラックバック一覧です: 『レイチェル・ウォレスを捜せ』 ロバート・B. パーカー:

» 『レイチェル・ウォレスを捜せ』 ロバート・B・パーカー 菊池光 訳 早川ミステリ文庫 [目次が日本一のブログ(自称w挑戦者求む)]
レイチェル・ウォレスを捜せ (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)/ロバート・B. パーカー ¥777 Amazon.co.jp 本書のベストセリフ 「女性は夫や子供がいなくても充実した生活が送れること、 女性は生殖用の機械ではないこと、 家族の奴隷、夫の... [続きを読む]

« 『フリーダ・カーロのざわめき (とんぼの本)』 森村 泰昌 藤森 照信 芸術新潮編集部 | トップページ | イチゴミルフィーユパフェ @ ミニストップ »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

読書メーター

  • Rokoの読書メーター
  • Roko-sanの今読んでる本 Roko-sanの最近読んだ本
無料ブログはココログ