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『ケッヘル 上・下』 中山可穂

ケッヘル〈上〉
ケッヘル〈上〉
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中山 可穂
文藝春秋
ケッヘル〈下〉
ケッヘル〈下〉
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中山 可穂
文藝春秋

 ケッヘル番号とは、モーツァルトの作品を時系列的に配列した番号。モーツァルトの作品を表すために欠かせない世界共通の認識番号である。この作業を最初に行い、出版したのがルートヴィヒ・フォン・ケッヘルであり、その書名は「モーツァルト全作品目録」(1862年)である。 (Wikipediaより)

 わたしがケッヘル番号の存在を知ったのは、確か中学生の時だと思います。膨大なモーツァルトの作品を整理し、それに番号を付けたケッヘルさんって、よっぽどのモーツァルト・ファンであったろうし、几帳面な人だったんだろうと思います。

 この本にはモーツァルト・ファンが大勢登場しますが、その誰もがマニアックで参ってしまいます。モーツァルトしか演奏しないピアニスト、好きな曲のケッヘル番号でこれから乗る列車を決めてしまう父親、車のナンバーもケッヘル番号 ・・・。

 子供のころから英才教育を受け、その恐るべき才能で多くの楽曲を残したアマデウス・モーツァルトは、頭の中でオーケストレーションができていて、それを楽譜に書き写すだけだったから、あれだけ多くの曲を書くことができたのだと言われています。

 わたしにとってのモーツァルトといえば、映画「アマデウス」のイメージが強いですねぇ。天真爛漫に演奏し、素晴らしい楽曲を作曲し、これぞ天才の見本のようなアマデウス・モーツァルトには、クラシック的な重いイメージなどこれっぽっちもありません。

 というか、クラシック=堅苦しいというイメージは何故できてしまったのでしょうね。これはわたしの持論なのですが、現在クラシックと呼んでいる音楽も、それが生まれた当時は最新流行の音楽だった訳ですよね。だからその作曲者たちは流行の最先端のアーティストだったんです。

 彼らの多くはエキセントリックは人たちだったろうし、現代のロックやラップのミュージシャンと同じようなモテ方をしていたと思うんですよ。だから普通の人たちから見たら、信じられないような生活をしていたのだと思います。

 モーツァルトも凄いけど、ワーグナーなんて女たらしで詐欺師ですからねぇ。でも楽曲の素晴らしさは抜群で、その常識に捕らわれない感性こそが素晴らしいミュージシャンとしての資質なのだとしたら、それはしょうがないことですね。(^^ゞ

 この物語に登場する人たちの人生もまた型破りですが、この世の中に同じ人生など一つもないのですよね。

 中山さんの作品を読むのは「サイゴン・タンゴ・カフェ」に続いて2作目なのですが、不思議な魅力がありますねぇ。愛と音楽と見知らぬ土地という組み合わせは、いいですねぇ!他の作品も読まなくっちゃ!

1009,1010冊目(今年44,45冊目)

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コメント

Rokoさん、おはようございます。
先を越されました(汗)
この人は本当に中山さんでしか構築できない世界を持ってますよね。
そう言った意味合いにおいては小川洋子さんと双璧かなと思ってます。

来月文庫化みたいです。
保存版として買ってそこから挑戦ですね。

クレストへのTBいつもありがとうございます。

トラキチさん☆こんばんは
翻訳ものともまた違うのだけれど、普段の生活とは全く違った世界を見せてくれる方っていいですよねぇ~!
クレスト・ブックスの方も、ジャンジャン読みますよ!

Rokoさん はじめまして!
私も先日、『ケッヘル』を読みました。
舞台は海外なのに、戸惑うことなく、
ちょっと優雅な気分で読む事が出来ました♪
愛と音楽の組み合わせって、本当に素敵ですよね。
中山さん、注目株の作家さんになりそうです。

美緒さん☆はじめまして
モーツァルトの音楽に乗せて優雅な気分とドキドキ気分が混ざり合って、わたしもとても楽しめました。
中山さんは間違いなく要チェックですね。(*^^)v

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