『PLUTO 5』 浦沢直樹
ロボットは人間に似せて作られたもの、ロボットは人間のために働くために生まれたもの。だからロボットには人間を殺せないはずでした。
ロボットには人間のような感情はないのだから、悲しみや、苦しみや、怒りの気持ちなどないはずでした。
ゲジヒトは、自分がその一線を越してしまったことに気付いたのです。自分には憎悪の気持ちがあることを。
ウランが天馬飛雄の墓を見つけたシーンで、わたしは思わず泣きそうになってしまいました。飛雄くんの墓には花がたむけられていたのです。あの、アトムを捨ててしまった天馬博士がアトムの事を悲しんでいたんです。彼はやっぱり生みの親だったのだと・・・
感情があるからこそ人間であり、他の人や動物や物や、様々なものに愛を感じたり、愛を与えたりするのが人間です。
もちろんネガティブな感情もあります。羨んだり、憎んだりする気持ちは誰にもあります。でも、どうせ感情を表に出すなら、暖かい気持ち、優しい気持ちを出す方が、相手のためにも、自分のためにも良い結果を残すと思うのです。
ロボットが感情を持ったら人間と同じになるのでしょうか?じゃぁ、感情を持たない人間はロボットになってしまうのでしょうか?
実に難しい命題を浦沢さんは提示してきました。
1036冊目(今年71冊目)
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