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『カラヤン 音楽が脳を育てる』 茂木健一郎

 ミューズ(Muse)とは、ギリシャ神話の文芸の女神である。文芸の中でもとりわけ詩、そして音楽や舞踏という知的活動や美的行為を司る神とされ、詩人や楽人に霊感を与える芸神とされてきた。周知のように、ミューズから生まれたのが「music ミュージック」という英語である。(本文より)

 わたしが子供のころ、○○ならこの人というのが幾つもありました。相撲なら大鵬、プロレスなら力道山って具合にね。それの外国バージョンもあって、セクシー女優と言えばモンロー、何だか分からない絵画はピカソ、クラシックならカラヤン!

 カラヤンが指揮する曲を聞いたことがなくても、彼の写真はどこかで見たことがありませんか?指揮する姿がカッコいいんですよ!そして、この本に収められているメカ好きなカラヤンの姿はまるで別人です。ジェット機、船、自動車、そして録音機器の操作はすべて自分で行ったんだそうです。

 カラヤンがオーケストラにいつも求めたのは「もっと、レガートに!」なのだそうです。「決して不自然な断絶があってはならない」「小節の縦線が聴こえないように」、他の人の音をよく聴き、調和する音を奏でるのだということを追求したのだそうです。

 わたしがこの本を読もうと思ったのは、大賀典雄さんとの対談が載っていたからです。

 バレリーナは鏡の前で踊ってある程度分かる。音楽家も鏡が必要なんですよね。音楽家にとって鏡というのはテープレコーダー。

 芸大の学生だったときに、テープレコーダーに文句をつけたのが縁でソニーに入社された大賀さんは、カラヤンとは不思議な縁があって、かなり親しくなさっていたのですね。カラヤンが心臓発作で亡くなったその日にも、お宅を訪問していたのだそうです。

 カラヤン先生という方は、頼んだってスピーチをやってくれる人じゃない。それが自分でCDを持ちながらね、これこそレコード産業を変えるものだと演説をされたんですよ。

 CDの開発にカラヤンは尽力されたんですね。彼が予言したとおり、CDは音楽供給の市場を大きく変えてしまいました。クラシックだけでなく、音楽業界全体のことを考えていた彼の行動力には、恐れ入りましたという気持ちになってしまいます。

 余談ですが、録音時間を80分、CDのサイズ12cmと決めたのは大賀さんなのだそうです。最初は録音時間60分で行こうという話だったのに、それでは短いと説得しまくったのだとか。音楽家であるからこそのこだわりだったのでしょうね。

 この本の付録のCDの収められている曲はどれもステキですが、わたしはストラヴィンスキーの「春の祭典」が大好きなので、これはフルバージョンを買おうかなと思います。

1077冊目(今年112冊目)

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