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『リクルート事件・江副浩正の真実』

リクルート事件・江副浩正の真実
江副浩正
中央公論新社

 日本の司法制度は、諸外国でも稀な密室での取調べによる検事作成の調書に重きを置き、調書の中の有罪になる部分のみが開示される。その結果、有罪率は99.8%前後に達する。裁判員制度を導入してもこうした状況が変わらなければ公正な裁判にはならない。(あとがきのあとがき より)

 昭和63年に始まったリクルート事件は、マスコミがこぞって取り上げ、TVも新聞も雑誌もこの事件の話題がない日はなかったほどの大事件でした。でも事件の中身に関しては何だかよく分からない事件だったような気がしていました。

 この本を読んでいて気がついたのは、この事件に対する意図的な情報の横流しが大量にあったということです。江副さんが何処へ行ってもマスコミの取材が大量に追いかけ、裁判の様子は常にトップ記事になっていました。

 未公開株を特定の人に譲渡したとか、政治献金したとかということが罪状になっていますが、それによって何らかの利益を期待しての行動でなければ犯罪にはならないはずなのに、「利益を期待しない政治献金などあり得ない」と決めつけられたと、江副氏は語っています。

 そして、検察からの取り調べを回想している部分では、これが現代の日本で起きていることなの?と疑いたくなるほどの酷い扱いを受けていたことが分かります。この事件だけでなく、日本の検察では普通に行われている方法なのだとは!

 検察の人たちの被疑者に対する扱いは、全くの人権無視です。検察が勝手に調書を書いてきて、事実と違うのでそれに同意しなければ、怒鳴ったり、脅したりしてサインを強要するなんて!余りにもひど過ぎます!

 自分が正しいと主張したくても、取り調べが長期化するにつれて精神的に辛くなってきます。真実とは違っていても、ここにサインすれば楽になると思ってしまうところまで追い詰めるなんて!こうやって免罪事件は作られていくのだということがよく分かりました。

 江副さんがこの本を書こうと思ったのは、そういう日本のひどい司法制度を何とかして欲しいという気持ちからなのだと思います。

 リクルート事件というのは一体何だったんだろうという疑問が、益々大きく膨らんでしまいました。

1123冊目(今年1冊目)☆☆☆☆☆

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