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『遺伝子学者と脳科学者の往復書簡』 村上和雄、川島隆太

(川島)ITの技術というのは、要は情報を処理する技術です。情報の処理と言うのはIT技術が出てくる前は、私たちの脳、つまり前頭前野がしていたことです。ですから、ITを使いこなすということは、前頭前野の補助装置を使うということにほかなりません。 なので、IT化社会の中では、実は私たちは前頭前野を使わずに生活する傾向があると捉えています。(本文より)

 様々な技術が発達することによって、わたしたちの生活は確かに便利になりました。けれども、車が発達したために人間の脚力が弱ってしまったように、IT技術の発達のために人間の脳が衰えてしまうとしたら、それは怖いことです。

 昔よりもずっと多くの情報を扱えるようにはなったけれど、それを処理する能力が欠けてしまったら何の意味もありません。ただ単にデーターを集めるだけのコレクターになっているのだとしたら、マスコミなどからの遠隔操作をされているだけってことじゃないですか!

 せっかくの技術を有効に使うためには、まずは「自分ありき」なのですね。

(村上)人間の遺伝子暗号を比較すると、天才と言われている人も全く普通の人も、遺伝子暗号の違いはほとんどなく、99.5%以上同じだということが分かっています。 だから私たちが思っているほど、遺伝子のレベルでは差がないのです。
 今、はっきり分かっているのは働いている遺伝子が2%くらいしかないということです。後は何をしているか分からない。 だから、寝ている良い遺伝子のスイッチをオンにして、起きている悪い遺伝子、例えば病気になるような遺伝子のスイッチをもし切ることができれば、私たちの可能性はまだまだ伸びるということが遺伝子レベルで分かりだしているというところです。

 実際に使えている能力が2%しかないということは、まだまだ使える能力が自分の中にあるということになります。それを使えるかどうかは環境なのだと村上先生はおっしゃっています。住んでいる場所の地域性、国民性、そして親や先生の影響などが大きいのは間違いありません。

 「豊かな生活で、すくすく伸びる」という事を信じている人が多いようですが、どうも違うようだということを感じることが増えてきました。豊かな生活が当たり前で育ってしまって、朝鮮や冒険を恐れるようになっている若者が増えている現在の日本は、どうも勢いがなくなっているような気がします。

 かつての日本がそうであったように、貧しいからからこそ頑張れるというモチベーションを持つ人には、どうしてもかなわないなぁと思うことがよくあります。今の日本は豊か過ぎて、夢を見出せずにいる人を増やしているのではないでしょうか。

 豊かな世界であっても挑戦し続けることができるようになるには、何が必要なのでしょうか?

 自分に自信を持つこと、夢を持つこと、それを実現できる環境を作り出すことこそが日本に課せられた命題であると思います。

 著者のお二人のインタビューページは → こちら です。

1139冊目(今年17冊目)☆☆☆☆☆

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