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『1Q84 BOOK 3』 村上春樹

1Q84 BOOK 3
1Q84 BOOK 3
posted with amazlet at 10.05.10
村上春樹
新潮社 (2010-04-16)

 世の中の人間の大半は、自分の頭でものを考えることなんてできない ― それが彼の発見した「貴重な事実」のひとつだった。そしてものを考えない人間に限って他人の話を聞かない。(牛河)

 青豆と天吾は巡り合うことができるのか?という所から始まった BOOK 3 ですが、2人を追いかける牛河の存在は不気味でもあり、哀しさにも満ちていました。

 優秀な頭脳をもっていても、容姿が悪いというだけで両親にも、周りの誰からも愛されなかった牛河。彼は生きるために危ない橋を渡り、地道な努力を重ね、自分は粘り強いのが取り柄だと言い続けていた彼は、ふかえりに何を見出したのでしょう?

 「冷たくても、冷たくなくても、神はここにいる」、それがその石にユングが自ら刻んだ言葉だ(タマル)

 そして、もう一人の孤独な男であるタマルは、自分とは敵対する関係でありながら牛河と何か通じるものを感じたのかもしれません。

 この物語の中で、様々な宗教の話が出てきました。宗教に全てを捧げている人。宗教によって追いつめられてしまった人。宗教から逃げ出した人。

 本当は人間を助けるためのものであったはずなのに、どうして道を誤ってしまう宗教が存在してしまうのでしょうか?愛することよりも排斥することを望んだり、信者以外はどうなってもいいと考えたりする宗教って、何なんでしょうか?

 人は、人として自由に生きる権利があるのに、色んなものに縛り付けられています。その縛りから抜け出せないという思いは、人からやる気を奪ってしまいます。

 そこには、その縛りから離れてしまったら、自分の周りに誰もいなくなってしまうかもしれない?という思いも含んでいるような気がします。せっかく逃げ出しても一人っきりじゃしょうがないという思いが、逃げ出したいという心にブレーキをかけているんじゃないかと。

 「自分はこう考えている」と思っていることが、実は誰かのコピーなのかもしれないなんて、大勢の中にいる時には気付きません。周りに誰もいなくなってしまった途端に、どうしていいのか分からなくなってしまったら、初めて気付くのです。

 いかに自分が何も考えずに生きてきたのかを思い知らされてしまい、急に自分は孤独だと気付いてしまうのでしょう。

 一人ぼっちではあるけれど、孤独ではない(青豆)

 この物語の主要人物たちは、みんな必死に考えています。次はどうすればいいのか?相手はどう出てくるのか?考え続けているからこそ、次の道が開けるのだと信じて。

1173冊目(今年51冊目)☆☆☆☆☆

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コメント

騒がれすぎているので敬遠して、1も2も読んでいません。それでいて、Roko さんがどんなことを書かれているかなと、ちょっと読んでみて、途中経過がわからないながらも、いろいろな部分に心惹かれました。
買って読もうかな、と思い始めました。

ディックさん☆こんばんは
わたしの文章を読んで、この本に興味を持たれるなんて、とっても嬉しいです~ (#^.^#)
世の中の評判がどうあろうと、わたしはこの本が大好きですよ!

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