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    (by 本田宗一郎)

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『パブリックスピーカーの告白』 スコット・バークン

 主張する、教訓を与える、ほかの人に感情を伝える、これらの行動には、話すという行動のずっと以前に、まず考えることが要求されます。たくさん、たくさん、考えることが要求されます。
 しかし考えている部分は見えません。結局、考えているところは見ていても、あまりおもしろいものではありません。見えるのは話すところだけです。そのために、考えが魔法のように自然に出てきたように見えるのです。(本文より)

 聴衆を相手に話をするという行動は、簡単なことのように見えて、実はとても難しいものです。世間話だったらいくらでも話せるけど、人前だと話せないというのは、考えるという部分を分かっていないからなのです。

 周到に準備をして、試行錯誤をして、更に聴衆に合わせて話をしなければならないのです。

 わたしは著者のような大勢を前にして話すことはないけれど、著者の語る話し手としての気持ちはとても良く分かります。どんな人が聞きに来ているのか?どんな環境(開場の大きさ、収容人数など)なのか?用意した機器や資料をきちんと使えるのか?不安要素は実にたくさんあるのです。

 そして無事話し始められたとしても、聞き手の気持ちが他に向いていることが、話し手からは実に良く見えるのです。パソコンや携帯をいじっている人、心ここにあらずの人、寝ている人、意味不明の質問をする人、etc...

 限りなく孤独な作業を強いられるのか?それとも観衆と一体化できるのか?

 その鍵は「とにかく練習すること」という著者の生き方が素晴らしいです!

 うまくいかなかった原因を、誰かや何かのせいにするなんてことがあってはいけないのです。いかなる場合でも、その条件下で最良の仕事をすることこそが講師の使命なのですから。

 プレゼンテーションに凝ることよりも、カッコいい話をしようとすることよりも、地道な練習こそが大事!

 人前で話すことがある方には是非お勧めしたい本です。そして、怠け者な私にとって、とても有益な本でした。

 自戒も込めて、この言葉を

 講師は「何かご質問は?」と100人を前にして尋ねるのが好きですが、他にわかったような顔をしている人がいる前で、あえて自分が理解していないという恥を好んでさらす人がいるとでも思っているのでしょうか?

1264冊目(今年5冊目)☆☆☆☆☆

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コメント

訳者です。
ご紹介をありがとうございました。

ホテルの部屋で下着姿で愚直に練習する著者のエピソードは微笑ましいものですが、真剣に取り組もうとする姿が清々しいものだと思いました。
私も人前で話す機会は多いのですが、それでも、初心に戻り多くのことを学ぶことができました。

ardbeg1958さん☆ありがとうございます
とても楽しく読むことができました。
誰もいない会場と満員の会場の写真が、講師の心理を表しているようで、とても興味深かったです。
人前で話す機会がある方すべてに読んでもらいたい本ですよね!

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