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『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 フィリップ・K・ディック

 核戦争後の地球から火星などへの移住が進んでいる時代、異星での危険を伴う労働にアンドロイドが使われていました。火星で植民奴隷として使われていた8人のアンドロイ ドが逃亡し、地球に逃げ込むという事件が発生したのです。

 そのアンドロイドを追う賞金稼ぎがこの物語の主人公、映画「ブレードランナー」ではハリソン・フォードが演じていた男です。

 映画ではアンドロイドとの戦いばかりが目立ちましたが、小説を読んでみると、とことん管理されている人間の虚しさとか、アンドロイドに対する憎悪が何処から生まれて来たのかという疑問やら、考えさせられるテーマが山積みでした。

 それにしても、この本をこの時期に読むのって、運命なんでしょうかね?余りにも今の日本の状態にピッタリはまっていて、読んでいて不思議な気持ちになってしまいました。

1302冊目(今年43冊目)☆☆☆☆☆

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海外 小説」カテゴリの記事

コメント

映画ではなくて、たぶん原作のほうだったと思いますが、アンドロイド(レプリカント)が蜘蛛を捕まえて、脚を一本一本むしる場面があったような…。
たとえそれが蜘蛛であっても、脚をむしられる側の立場に「感情移入」できるのが「人間」だ、というような話がありませんでしたっけ。
小説を読んで「感情移入」できて楽しむことができる方のことを、ぼくは基本的に信頼しております。

ディックさん☆こんばんは
脚が8本も無くていいじゃないって言いながらレプリカントが蜘蛛の脚をむしるシーンがありましたね。
蜘蛛だって生き物なんだからって思わないところに、レプリカントが嫌われる所以を感じました。

小説って、その中に自分が入り込めないとつまらないですよね。
一緒に笑って、一緒に泣いて、そういう本との出会いを沢山したいなぁって思っています。

 こんにちは。フェイスブックを見て、ちょっと面白そと思って、遊びに来ました。ブックマークしておきます。「電気羊」! 取り上げてくれて、すごく感動致しました。村上春樹さんが「世界の終わりとHBWW」を発表した1985年って、大変なディックブームの渦中にありまして。今でも覚えてます。「HBWW」の序盤のエレベータのシーンが延々続く、「説明せんでも分かるやろ。どうせ未来はこんなこんなでいろいろ事情があるんやから、そんなん説明しとったらあっちゅう間に100頁かかっちまうから説明パスパス」的な、唐突な「現実性」離脱感がありました。

 ここはそれ相応の無理を読者に押しつけてる訳で、その後あんなに面白くて、当時は偉く売れた本なのに、未だに食わず嫌いがそこここにいる不思議な「HBWW」の話は置いといて。その後そういう傾向が一層ソフィストケートされていって、春樹さんは離脱パターンがシームレス(つなぎ目がない)と言われるナレーティブを身上としていくのですが。

 その導入部のパートがディックの影響だって指摘が批評家からあったんです。ディックの場合、序盤から「現実性」離脱現象の最たるパートは、「ユービック」の霊安室のエラとランスターの会話でしょう。死んだ人と当たり前のように副登場人物が会話してるんだから。後、デッカード達未来人が精神の安定のために電気羊を飼ってるんで、その電気羊の生態が詳細に説明されるパートとかですね。

 あの頃のディックはとにかく亡くなったばっかで、世界中のバーチャルリアリティ・メタフィクションマニア(ニアイコールニューアカかぶれさん)の偶像だったから、ディックの影響下で仕事してるっていう指摘は最高の賛辞でしたよね。ちゅうか、今はディックと春樹さん多分逆の関係みたいになってきてるけど。聖なる侵入とかヴァリスとか後期3部作は、僕はディックの統合失調がかなり高じてて、読みにくかった。ディックは才能過多と金穴と原稿安の三重苦がたたって、当たり外れがあるみたいだけど、僕は結構外さなかった記憶が。

 中期を中心に読んだからかな。「ユービック」「火星のタイムスリップ」「羊」「パーマ-エルドリッチの三つの聖痕」なんか感心したな。「高い城」「警官よ」も悪くないけど、やっぱ凄いのは「ユービック」に尽きる。みんなが狂気と闘ってる負けそうになったり、ようやく勝利を勝ち取ったりする健気な努力が素敵です。「電気羊」の話からそれてすみません。では。

PS、プラハ労働協会の仕事に生涯一職員として勤め上げたカフカではないけど、如何に働くか、如何に幸せになるかの問題を突き詰めたら、ディックに行き着きますね。結構、幸せなんて仮初めのもの。僕も明日は生きてるか死んでるかも分からない身の上です。レプリカントを追い、レプリカントに追われるブレードランナー(←バローズの作中の言葉で、原作にはない)の1人を過ぎないのかもしれません。

 カール・マルクスの奴が居丈高に叫んでた「疎外」の問題は、市場経済が、制度というものが地上に存在する限り、解決しそうにありません。そうはいっても、「ディパーティッド」(スコセッシ)をご覧になりましたか。たとえ、職務であっても、一度制度からスピンアウトすると、偉い目に会うのも本当の話みたい。普通の市場で普通の仕事をして普通に幸せになるのが一番です。こんなところで、まとめていいのかな、マル。では。

PS2、そうだ。僕の名前はですね。樽井さんの8年来の友達で、もしよければ今度、友達リクエスト送りますので、良ければ、言ってくらはい。その時分かりますよん。補足すると、ROKOさんの趣味、傾向的に、僕かなり好きかも^^。世の中には、僕が好きなもんあり過ぎーぃl。好きなもんのためなら、どこへでも~! え、誰の真似かって? さあ、昔の話でさ。5分前なんて、そんな過去の話は僕覚えてまへんので。ではでは。

じんくろさん☆初めまして
樽井さんの所でお名前は随分拝見してました♪
この本は、読まなきゃと思っていたのにずっと読んでなくて、やっと読んだのです。
余り気持ちのいい世界じゃないけど、面白い視点だなぁって思いました。
Facebook の方でもよろしくお願いしま~す。

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