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『武士の家計簿』 磯田 道史

 堺雅人主演の映画「武士の家計簿」の原作なのですが、それだけではない様々な面白い事項があって、この本もなかなか面白い内容でした。

 武士ではあっても、算盤を片手に計算することを生業とした「加賀藩御算用者」が残した子文書の中に家計簿を見つけたというところから、この本が生まれました。

 「武士は食わねど」ということばが示すように、お金の事や数字の事に疎いというか、そういうことは避けて暮らすのが武士であるというイメージがありますし、実際そうだったようですが、藩を運営するに当たっての数字を計算する人というのは重要だったということが、この本の中で何回も出てきます。

 通常の武士は、先祖が手柄を立てていれば、それで末代まで地位を保持できたのですが、御算用者だけは才能がものを言った地位であったようです。つまり数学の才能は世襲ではないということを当時の人たちも分かっていたのですね。

 数字に明るければ、下級武士であっても出世ができるというのは、意外な事実だと思います。

 家計簿を見ていくと、女性たちの小遣いが案外高額だったり、冠婚葬祭に多額の費用が必要だったりと、色んな事実が見えてきます。

 最近、日本人の数学能力に陰りが見えてきたような気がするのですが、この本を読んで数字に対する意識を見直す方が増えると嬉しいのですが。

1318冊目(今年59冊目)☆☆☆☆☆

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コメント

猪山家は他でどんなに切り詰めても、子どもの教育費は決して削らず、子供も自分に家の将来がかかっているため必死だったのでしょうね。
現代よりも教育費の回収率は高そうです。

あと奥様の出産に高い砂糖を購入したというのも、子供への期待と奥様への愛情を感じました。

日月さん☆こんにちは
素質があるところに磨きをかけたからこそ、教育費の回収率が高かったのだと思います。
やみくもに教育にお金をかけてもねぇってこと、良くありますから(・・;)
奥様に砂糖をというところ、映画のシーンにもありましたけど、ああいう愛情こまやかなところも猪山家の素晴らしさだなぁって思います。

 『武士の家計簿』は、立ち読みをしたらけっこう面白くてそのうち買ってちゃんと読もうと思っていたのですが、なんとなく映画で盛り上がったのに水をさされた感じでそのまま放置中(←単にへそまがりとも言う(=^_^;=))。ところが今日、なんか類書っぽいものをみつけた。
 小学館の江戸検新書(ってなにこれ)の『江戸の名所』。紀州藩から参勤交代で幕末の江戸に出てきた武士の日記がみつかったのだそうで。この武士が暇な仕事で、あっちこっちに物見遊山にでかけるのですな。特にドラマもなく、っていうか幕末だっつーにひたすら観光に精を出すというしょーもないやつで(=^_^;=)、「どこそこで鶏鍋を食ったが肉が硬くて腐っているようであった。別の鍋に取り替えさせた」とかほんっとどーでもいいようなことばっか書いているようで。おもしれーなーこれ(=^_^;=)。
 残念なことに、後半部分は失われており(というか見つかっておらず)、前半だけなんですが、この手の一次資料っていかようにでも料理できるものなんでしょーねー、なんて。しかし幕末っつーときったはったの大騒ぎの時代のように思ってたわけですけど、そうかこういう世界があったのかー。

猫が好き♪さん☆おはようございます
フツーな人の記録が、後になってみれば凄く面白いって所に気付かせてくれた本ですよね。

日記の面白さって、本人が狙ってないところにこそあるのだと思います。

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» 『武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新」』 磯田 道史 [日々の書付]
堺雅人さん主演の映画「武士の家計簿」、その原作となった「武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)」は、幕末から明治にかけてある加賀藩士の家計簿を通じ、今まであまり知られていなかった武士の会計管理の実態を明らかにした研究本です。しかし、こういった堅苦しい研究本なのに、ものすごくドラマティックで、小説のように面白い。幕末から明治にかけての激動の時代、猪山家の人々が何を考え、どんな行動をとったのかが「武士の家計簿」の数字の隙間からみえてくるようです。まさか、新潮新書でこんなにワクワクさせ... [続きを読む]

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