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『科学的とはどういう意味か』 森 博嗣

 天文学者と物理学者と数学者の3人が、スコットランドで鉄道に乗っていた。すると、窓から草原にいる一匹の黒い羊が見えた。

 

 天文学者がこう呟く。「スコットランドの羊は黒いのか」

 それを聞いて、物理学者が言った。「スコットランドには、少なくとも1匹の黒い羊がいる」

 すると、数学者がこういった。「スコットランドには、少なくとも1匹の羊がいて、その羊の少なくとも片面は黒い」(本文より)

 理系の人の特徴は、とにかく論理的であるという事でしょうね。自分が得たデーターから論理的に推測するってところがいかにもな感じです。

 逆に、文系だとこういう会話ってありえないですねぇ!

 理系と呼ばれる集合に属する人には、文系に対するコンプレックスがさほど大きくないのに、文系が理系に対して抱いているコンプレックスが際立っているのは何故なのか?

 わたし自身は理系でもない文系でもないってあたりにいるので、そういうコンプレックスってのがどうにも分からないのですが、バリバリ文系の人の中には理系を毛嫌いしている人って時々いますね。それって、コンプレックスの成せる業なのかしらん?

 自分が理解できない事を得意にしている人の存在が嫌なのか?そういう人の話を聞くのが嫌なのか?相手が偉そうな態度をしていると感じるからなのか?コンプレックスが自分を卑下する方向へ向かわせてしまうからなのか?

 「自分が不得意なことを、代わりにやってくれてる人がいるのね。」くらいに思っていればいいのに、どうしてコンプレックスになっちゃうんだろうか?

 ときどき「2メートルの棚っていうと、どれくらいの高さですか?」などと平気で言う人がいるのである。

 こういう人ホントにいます。(^_^;) 自分の身長から推測して大体分かるはずなのに、考えることを拒否しちゃってるとこういうことに・・・

 色んなことを決められないとか、他人から薦められると断れないとか、そういう事だって根っこのところは同じであるような気がします。何でも人に頼ろうとしていたり、説明はいらないから結論だけ教えて欲しいと思っていると、自分で判断しなくなってしまいます。

 科学的なんてレベルじゃなくて、今日何を食べようか?なんて決断くらいでも、「予算がどのくらいで」「体調はどうか」「時間はどれだけ取れるのか」などの条件から決断しなければならないのに、それすら放棄しちゃって誰かにくっついていくだけの人いますよね?

 著者が挙げている「科学的であるためにはどうすれば良いか。」は、シンプルだけど、こういうことを普段やっていない人にとっては、かなり面倒なことなんじゃないかなぁ?

 言葉だけで理解している気にならず、思い込みを極力避ける。そのためには、いつも疑いつづけること、情報を広く求め、吟味したうえでも、きっぱりと割り切るような結論を出さない。そして、常に疑問を持つこと。

 今日から、何事にも疑問を持たなくなったら、人生終りだと思う事にします!

1370冊目(今年11冊目)☆☆☆☆

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