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『55歳からのハローライフ』 村上 龍

 「結婚相談所」「空を飛ぶ夢をもう一度」「キャンピングカー」「ペットロス」「トラベルヘルパー」の5編からなるこの本を読み終わって感じたのは、55歳からというのは、実に難しい地点なのだという「現実」です。

 人生の折り返し点を過ぎて、それなりに安定している人だとしても、親のこと、子供のこと、自分の老後の事、仕事のこと、家族関係のこと、何らかの不安を抱えています。不景気にあおられて早期退職やら、リストラなどで職を失ってしまったら更に不安が増えるばかりです。

 好きな人と結婚したはずなのに、中年になってからは夫婦でまともな会話をしたことがなくなってしまったり、必死に再就職先を探しているつもりなのに「それではダメです」と就職斡旋会社の人に言われてしまったりする現実。

 夫婦だからお互いに分かりあえているという幻想があったり、逆に相手の事などどうでもよいと切り捨ててしまっていたりする人たちが作品の中で描かれていましたが、わたしの身の周りでも同様の事をとても多く感じます。

 一番身近な家族にさえ本音で話ができなかったり。会社という鎧に守られてきた自分が、今はただの一個人になったということが自覚できなかったり。ああ、どうしてこんなに不器用なんだろう?と思う事の連続です。

 自分という存在と、他の人との関わり方をここいらでじっくり考えておかないと、とんでもないことになるぞ!という事を目の前に突き付けられた気がします。

 重いテーマなんだけど、逃げたらアカン!正面から立ち向かわねばと思うのでした。

この本は 書評サイト 「本が好き!」 より提供して頂きました。どうもありがとうございました。

1477冊目(今年2冊目)☆☆☆☆☆

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活字の砂漠で溺れたい

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コメント

こちらにも。
Rokoさんのレビューを拝読し、この本を早急に読まなくっちゃぁと思った私です。
>他の人との関わり方をここいらでじっくり考えておかないと、とんでもないことになるぞ!という事を目の前に突き付けられた気がします。
ちょっと怖いなぁ~、でも読みます。

ryokoさん☆ぜひぜひ
今までの村上龍からは考えられないほどリアルな話で、身につまされることも多いんです。
ぜひ読んでくださいね!

Rokoさん こんばんは
重たいんだけど、何処か優しさにあふれた、
龍さんらしい作品でしたね。
希望という言葉の本当の意味を考えさせられる作品でした。

yoriさん☆こんばんは
現実は厳しいけど、希望があるから生きていけるのですよね。
龍さん、さすがだと思いました。

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» ありもしない希望 [活字の砂漠で溺れたい]
希望や希望の先にあるものを 安易な希望という名の表現で描かない。 これは村上龍という作家の真骨頂だ。 希望の先にあるものは 常に希望というわけではない、だけではなく、 ... [続きを読む]

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