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『放浪のデニム』

放浪のデニム―グローバル経済に翻弄されるジーンズの世界
レイチェル・ルイーズ スナイダー
エクスナレッジ

 最近、岡山のデニム産業が厳しい状態だというニュースを聞きました。エドウィンが倒産の危機だというニュースもありました。その原因は、ユニクロを中心とする中国製の安価なデニム製品に客を奪われたのだという説明を聞くたびに、本当にそれだけなのだろうか?という疑問が湧き、この本を読んでみました。

 中国製は世界中を席巻している。とはいっても、その中国すらも人件費が高くなり、更に安い生産地へと生産拠点は移動しつつあります。

 この本に登場するカンボジアは、そういう国の一つです。田舎の娘たちが工場へ集められ、長時間労働を強いられるという部分は、まるで女工哀史の世界のようです。家族の生活がかかった彼女たちが残業をいやがらないのをいいことに、過酷な条件での就労が続いています。

 そんな彼女たちだけど、生きているのは間違いなく現代ですから、昔のように搾取されっぱなしというわけではありません。ストライキをしたり、可能であれば転職したりと、田舎の古い慣習から逃れた考え方をできる人たちが増えているのです。

 余りに増えすぎたメイド・イン・チャイナの生産量を抑えようとする動きがありますが、、ある一部分を他の国で加工すれば、その国名義の生産物になるという「いいのがれ」を使って中国生産されたものは、世界に送り続けられています。

 「価格が安いに越したことはない」という考え方は、どこかの国の田舎の青少年の労働力を安価に使う事につながっています。そして、国内の産業を壊してしまうという側面もあります。目先のお金に踊らされて、本当に大事なものを破壊してしまっているのが今という時代なのでしょうか。

 物や技術に対するきちんとした評価なしには、世界中の人がまっとうに生きていくことは無理なんだろうなと思えるのです。

1478冊目(今年3冊目)☆☆☆

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