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『トーキョー・プリズン』 柳 広司

トーキョー・プリズン
柳 広司
角川書店

 キジマは一瞬目を細め、それからにやりと笑った。「そのとおりだ。人間は世界を見ているんじゃない。”見たもの”が世界なんだ。あんたは、周囲の大人たちの意見 - 先入観 - を無視して、王様が本当はなにを着ているか自分の目でたしかめるべきだ。(本文より)

 元軍人フェアフィールドは、巣鴨プリズンの囚人で、事故で記憶を無くしてしまったキジマの記憶を取り戻す任務を命じられました。独房に囚われているキジマは、フェアフィールドを一目見ただけで、彼がニュージーランド出身であることを言い当てたのです。ビックリしたフェアフィールドは、何故分かったのかをキジマに質問したのです。

 キジマは語ります。どんなに簡単なことであっても、一旦先入観を持ってしまうと、真実は見えなくなってしまうのだと。

 A級戦犯が捉えられていた巣鴨プリズンで、こんなことが起きていたのかもねぇと想像が膨らみました。さらに東京の街の様子、原爆の話、戦時中の暮らし、どれもが面白くて、途中から読むのを止められなくなりました。

 戦争に運命を変えられてしまった人たちのことを考えると、どうにもやりきれない気持になりますが、逞しく生きていった人たちのおかげで現在の日本があるのだということも確かです。

 でも、そんな難しいことを考えるのはよしましょう。とにかく面白い物語です。一気読み必死ですよ!

1561冊目(今年4冊目)☆☆☆☆☆☆

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気まぐれ Waker

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日本の作家 やらわ行」カテゴリの記事

コメント

柳広司さんの『トーキョー・プリズン』 私も読みましたよ♪
一気に読ませる筆力と、何重にも重ねられた伏線がおみごとでした!
よかったら、当方にも来てくださいm(_ _)m

やっくん☆コメントありがとうございます。
柳さんの作品は、読みながらドキドキしたり、ニヤニヤしたりするところが沢山あっていいですよね。
これからも、どうぞよろしくお願いします。m(__)m

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» 柳 広司 『トーキョー・プリズン』 [気まぐれ Walker]
柳 広司 『トーキョー・プリズン』 (角川文庫) 700円 [作品紹介] 戦時中に消息を絶 っ た従妹の情報を得るため、巣鴨プリズ ンを訪れた私立探偵のフェアフィールドは、 調査の交換条 件として囚人・貴島悟の記憶を取り戻す任務を命じられ る。 捕虜虐殺の容疑で拘留されている貴島は、 恐ろしい程 頭 の切れる男だが 、 戦争中の記憶を完全に消失してい た フェアフィールドは貴島の相棒役を務めながら...... [続きを読む]

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