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『自己愛な人たち』 春日 武彦

自己愛に翻弄されてこその人生さ、と嘯いてみるのは決して負け惜しみではないと思う。(本文より)

 化粧をしたり、髪をとかしたりするのは誰の為?と聞くと、他人からカッコ良く見られたいから、あるいは、きちんとした人間だと思われたいからと答える人は多い。でも、その基準は何処にあるのかを観察してみると、決して他人の物差しで決めているわけではない事が多いのです。

 いつだったか、化粧に使うファンデーションの色の話をしていた時に、友人が言っていたことを思い出しました。その友人が務めていた会社に、どう見ても肌の色と合わないファンデーションを塗っている女性がいるというのです。

 どう見てもオークル系の肌色なのに、ピンク系のファンデーションを顔に塗っているせいで、顔だけが浮いて見える。その友人の表現を借りれば、「顔だけスイカ色なのよ!」

 わたしの友人はどうしても気になって、その女性に遠まわしに聞いてみたのだそうです。その答えが、「お店の人はオークル系を薦めるのよ。でもわたしはピンク系の方が似合うと思うので、こっちを買ったの。どうしてお店の人は似合わない方を薦めるのかしら?」

 本当に効果的な化粧をしたいなら、化粧品店の人の説明を真摯に受け止めるべきだと思うのだけれど、そうではないのです。他人に何と言われようと、自分の考えを主張することしか考えていない。これぞ自己愛の成せる業なのでしょうか?

 この本の中で、様々な自己愛の主張をする人が登場します。自分の顔に異常なこだわりを見せる人、家族を支配していることに気付かない夫、グループ内での横並びを強要するママ友、etc。

 最初は他愛のないレベルだったのが、少しずつエスカレートして化け物化していくところは恐ろしいの一言です。自分自身を愛することは、とても大事なことだけど、自分のことしか愛せなくなってしまったら、そこには悲しい化け物しか残りません。

 それは決して他人事ではなく、自分自身にも、自分の身のまわりにもあることです。自己愛について、自分自身で分析することは難しいから、周りの人たちからの言葉を素直に受け止めることは、とても大事なことなのだということをヒシヒシと感じました。

1581冊目(今年24冊目)☆☆☆☆☆

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コメント

私は時々、人から否定されたり、注意されたりすると怒りを覚えることがあります。そんな時はあとからすごく反省するのですが。

そうした怒りは自己愛が原因だと書かれた本を読んでから、できるだけ自己愛を抑えようと思っているのですが、なかなか、うまくいきません。

自分の自己愛との向き合い方を考える上でも、この本は、ぜひ読んでみたいと思います。

日月さん☆こんにちは
この本の著者である春日先生は精神科のお医者さんです。専門家であるからこその冷めた視線がわたしは好きです。
誰だって自分のことは好きです。そんな自分を否定するようなことを言う人を嫌だなぁと思うのは自然なことです。
とはいえ、そういう人がいるという事は、自分にそういう部分があるという事なのですから、「言ってくれてありがとう」という気持ちになれたらいいなと思います。

後で反省しているんだから、日月さんはその部分をちゃんと分かってるんですよね。だったら大丈夫!
わたしはそう信じています。(*^_^*)

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