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『孤独の価値』 森 博嗣

孤独の価値 (幻冬舎新書)

 世間では「孤独は悪いこと」と捉えられがちだが、本当にそうなんだろうか?と著者の森さんは疑問を投げかけていらっしゃいます。孤独になるからこそ深く考えることができたり、孤独になるからこそ周りに流されることなく生きていくことができるのだという論旨は、実にさわやかです。

「寂しいといろいろ考えてしまって憂鬱になる」という人もいる。この言葉が示しているのは「賑やかなところでは何も考えなくても良い」という点である。(本文より)

 誰かと語り合うことによって作り上げられる考えというものもモチロンありますが、何かを深く考えようと思ったら1人になることが必要です。アイデアを出すにせよ、勉強するにせよ、外界から邪魔されることなく1人で考える時間は必要です。

 常に誰かといることによって、自分で考えることを忘れてしまうのかもしれません。そして気が付かないうちに、考えない人になっていくのかもしれません。

 あるいは、自分で考えたくないから誰かといるのかもしれません。食べるものも、着るものも、学校も、職業も、あらゆるものを自分で決定したくないから、友達や家族や流行に身を委ねているのかもしれません。だから急に一人になってしまうと「怖い」という感情が生まれるのかもしれません。

感動とはみんなで一緒に作るものだ(と考えている)。それが現代の「良い子」たちである。大勢が「感動」をもらおうと口を開けているヒナのように見える。自分の頭の中から湧き出てくる本当の「感動」を知らない。(本文より)

 1人で勝手なことをしちゃいけないよと、わたしたちは幼いころから刷り込まれてきています。現代の教育は「良い子」の大量生産システムなのです。良い子はみな、「まっとうな道」という名の線路に乗せられていますから、いったん脱線してしまうと、慌てふためくのです。

 世の中の大多数の人が正しいと信じている「まっとうな道」に合わせられない人は、本当は沢山いるはずです。でも、合わせなければいけないと必死になって生きている人がいます。そういう人にとって毎日は苦痛の連続です。

 そんなにつらいなら降りればいいのに、降りちゃったら終わりだと思っている人はたくさんいます。そして、本当は降りたいのに、周りからの「降りちゃダメだよ」という声に抵抗できない人もいます。

まだ古い考えがあちらこちらに残っていて、群れを離れようとする人を非難の目を向ける人たちがいる。自分たちと同じ価値観でないことが気に入らない人たちだ。(本文より)

 「1人じゃできないこと」と、「1人にならなきゃできないこと」。それぞれに意味があります。どちらも大事なことです。それが分かる人が増えれば、日本ももうちょっといい国になるのにね。

1668冊目(今年15冊目)☆☆☆☆☆

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