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『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』 吉田 尚記

世の中には太っている人と口下手な人が常にいる。現代人の悩みはきっと、太ってしまう事と人とうまく話ができないことなんです。(本文より)

 

 この本の著者は、コミュニケーション障碍(コミ障)を自分なりの考え方で克服し、アナウンサーという他者とのコミュニケーションなしでは成立しない仕事に就かれている方です。自分はどうして他人とうまく話ができないのか?ということについて、分かりやすく分析してくれています。

 この本を読んでみて良く分かったのは、コミ障の人というのは繊細な神経の持ち主であるという事です。「自分の話が、相手にとってつまらなかったらどうしよう?」「相手にイヤな思いをさせたくない」というような気持ちになるからこその「コミ障」なのです。

 もしコミュニケーションが下手だとしても、それを苦にしていなければ「コミ障」にはなり得ないのです。

 自分はコミュニケーションが下手だと自覚し、そのプレッシャーに負けている状態が「コミ障」なのですが、ここには大きな誤解が存在しています。それは、「コミュニケーション力は誰でも持っている」という思い込みなのです。

 もちろん、生まれつきコミュニケーションが上手い人もいますけど、そういう人ばかりではありません。それじゃ、どうすればいいのか?それは学習することなんです!

 なぜ話ができないのか?ついつい、自分から話すことばかり考えてしまうから、ネタがないなぁと悩んでしまうのです。実は違うんだということに気付いてしまえば、とても気が楽になります。

 じゃぁ、どうすればいいのか?それは実に簡単なんです。相手に質問すればいいんです。

 たとえば「サッカー好きですか?」と質問します。Yes なら、贔屓の選手やチームのことを聞けば、相手が勝手にしゃべり続けてくれます。それに相槌が打てればいいんです。分からない事を言われたら、また質問すればいいんです。

 Noという答えだったら、他のスポーツは?趣味は何ですか?なんて質問すれば、何かの答えが返ってきます。その答えが、自分が知らないモノであるほどラッキーです。「それ何?」攻撃だけで会話が成立します。

 コミュニケーションの基本は「聞く力」だと著者は力説しています。そうですよね、聞き上手な人相手だと、話している方も楽しくなります。

 自分は口下手で困ってるんだと思っている方に、お奨めしたい本だなと思います。そして、話が上手な方もこの本を読んで「コミ障」ってこういうことなんだなって知ることも大事なことだなと思います。

1666冊目(今年13冊目)☆☆☆☆☆

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