ブログ内検索


  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

お気に入りウィジェット

« 『弱虫ペダル 2』 渡辺 航 | トップページ | 『プロフェッショナル シンキング』 宇田 左近 平野 敦士 カール 菅野 誠二 »

『ラスト・ワルツ』 柳 広司

ラスト・ワルツ
ラスト・ワルツ
posted with amazlet at 15.08.11
柳 広司
KADOKAWA

軍人は政治をやりたがる。政治家は戦争をやりたがる。
そして、どちらも失敗する。(本文より)

 結城中佐は、敵国の情報を得たり、情報操作をするために働く諜報員なのですが、軍部の頭の固い人たちのことを軽蔑しています。

 何かがあったら自決すればよいなどというのは愚の骨頂であると豪語しています。なぜなら、諜報員は目立ってはいけないのです。それどころか、記憶に残ってはいけないのです。どんなに素晴らしい仕事をしたとしても、それを知るのは内部のごく僅かな人間だけなのです。

 軍人や政治家は目立ちたがります。後世に名を残したいばかりにスタンドプレーを好みます。彼らの為に影のように働く諜報部員のことなど、これっぽっちも考えてはいません。それでも、諜報部員は国の為に働き続けています。

 バカな政治家や元首が国を私的所有物と勘違いして、とんでもない判断を下すことは、決して珍しいことではありません。昔も今も、そういうことをしてしまう人は必ずいるのです。

 今回は、「アジア・エクスプレス」、「舞踏会の夜」、「ワルキューレ」の3作品でしたが、いずれも緊張感があってとても楽しめました。その中で一番気に入ったのは、「舞踏会の夜」です。結城中佐に、また惚れ直してしまいました。

1691冊目(今年38冊目)☆☆☆☆☆☆

トラックバック先
日々の書付
ポコアポコヤ

« 『弱虫ペダル 2』 渡辺 航 | トップページ | 『プロフェッショナル シンキング』 宇田 左近 平野 敦士 カール 菅野 誠二 »

日本の作家 やらわ行」カテゴリの記事

コメント

結城中佐とのロマンスが切ない「舞踏会の夜」は、ダンスの時、結城中佐たちの前から人がざあっと引くってシーンが好きです。人の動きを読み尽くしている、そんなことが「普通」にできちゃう人なんですよね。

戦前のドイツ映画全盛期を描いた「ワルキューレ」も、古い映画好きとしては、知っている映画関係者の名前が出てくるのが嬉しかったです。

日月さん、お久しぶりです。
戦時中であっても芸術的映画を製作したり、ダンスパーティーが行われたり、ヨーロッパにはまだ余裕がある時代だったんですね。
オリンピックや映画を国威高揚に利用したナチス、思想的には許せない政府ですが、センスの良さだけは認めてしまいます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/153166/62058829

この記事へのトラックバック一覧です: 『ラスト・ワルツ』 柳 広司:

» ジョーカー・ゲームシリーズ 「ラスト・ワルツ」  [日々の書付]
旧日本軍のスパイ組織、D機関を描いた「ジョーカー・ゲーム」、その新作「ラスト・ワルツ」を読了。今回もまた、見事なまでのどんでん返しに、読んでいて鳥肌が立ちました。 ラスト・ワルツposted with amazlet at 15.02.11柳 広司 KADOKAWA/角川書店 売り上げランキング: 1,014Amazon.co.jpで詳細を見る アジア・エクスプレス 中国・満州を縦断する満州鉄道の特急・あじあ号。D機関のスパイ・瀬戸は、ソ連側の情報提供者モロゾフと接触するため、あじあ号... [続きを読む]

» 「ラスト・ワルツ 」感想 柳広司 [ポコアポコヤ]
ジョーカーゲームシリーズが大好きなので、新作のこの本も楽しく読みました。 [続きを読む]

« 『弱虫ペダル 2』 渡辺 航 | トップページ | 『プロフェッショナル シンキング』 宇田 左近 平野 敦士 カール 菅野 誠二 »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

読書メーター

  • Rokoの読書メーター
  • Roko-sanの今読んでる本 Roko-sanの最近読んだ本
無料ブログはココログ