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『人間晩年図巻 1990-94年』 関川夏央

人間晩年図巻 1990-94年

関川夏央

 この本を知ったのは、ラジオ番組「久米宏のラジオなんですけど」でした。久米さんがご自分に似ていると自覚されている「成田三樹夫」さんの項目を、この本の中から読まれたのです。ご本人のことは勿論ですが、関連する事柄の説明が実に面白かったので、この本を読んでみようと思いました。

 この本では、1990年から1994年に亡くなった方のことが紹介されています。

 たとえば、1992年に亡くなられた中村曜子さんといってもピンとこない方が多いかもしれませんが、あの天才ピアニスト中村紘子さんのお母様です。1970年代にソ連絵画の輸入販売で名を上げた「月光荘」の主人でした。何が凄いって人脈を作ることの天才だったのです。銀行人脈で絵画を売りまくり、全国のめぼしい銀行で、月光荘経由のソ連絵画を飾っていないところはないとまで言われたのだそうです。

 この本の中で最も興味深かったのは、「よど号ハイジャック事件」の時に人質の身代わりとなってよど号に乗り込んだ山村新治郎政務次官の項でした。

・ ハイジャック犯は、飛行機のチェックイン手続きを怠ったため乗り遅れてしまい予定よりも少人数になった。
・ 北朝鮮で着陸した美林空港は非常に小さな飛行場で、ジェット機のスターターがなく、やむを得ず車両用バッテリーで機内のバッテリーを充電。圧搾空気を使ってなんとかエンジンを起動させた。
・ よど号の石田機長は当初「英雄」扱いを受けたが、マスコミが女性問題を暴露してしまい、日本航空を退社した。
・ 山村新治郎氏は、1970年のよど号事件で一気に知名度を上げたが、1992年に心を病んでいた次女に刺殺された。
・ この飛行機には福岡で開かれる内科学会へ向かう意思が大勢搭乗しており、その中には聖路加国際病院の日野原重明氏がいた。よど号搭乗者で現在も生存しているのは彼だけである。

 良いこと、悪いこと、ツライこと、楽しいこと、それらがいつ、どんな形で自分の身に降りかかってくるのかは分かりません。それをどう受け止めるかはその人次第なのですが、意外と運命に流されっぱなしになる人が多いことに愕然とするのでした。

1254冊目(今年28冊目)☆☆☆☆☆

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