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『読書という荒野』 見城徹

読書という荒野

見城 徹(けんじょう とおる)

 見城さんは熱きアイデアマンなんだと思う。新人編集者のころから、この人と仕事をしたいと思ったらあらゆる手を使って口説き落としている。更に、ただの編集者と違うのは、作家さんの心を掴んでいるということ。あの石原慎太郎に「君のためにならできるだけのことをするよ」と言わしめるとは、ものすごい信頼を置いていたということだと思うのです。

 角川春樹さんに気に入られて「野生時代」の編集部へ入ったというところが、編集者としてのスタートなのだけれど、ここにいたからこそ現在の見城さんが確立されていったのだと思える。メディアミックスという新しい手法を確立したカドカワだったからこそ、見城さんの才能も伸びていったのだとわたしは感じた。

 毎日接待で酒を飲んでいるかと思えば、村上龍とテニスをするためにホテルで合宿をしたり、たるんだ体ではいけないとウェイトトレーニングをしたり、もちろん読書は欠かさず、寝る暇はあるのかと心配になるほどのハードワークで今日まで突っ走ってきた見城さんは、本当にすごい人なのだと思う。

 最近、作家さんとのバトルが発生してしまった見城さんですが、仕事熱心な余りの勇み足という感じがするんですよね。

 1552冊目(今年90冊目)

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