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『神様がくれたピンクの靴』佐藤 和夫

神様がくれたピンクの靴

佐藤和夫

 徳武産業では、リハビリ用・介護用の靴を制作販売しています。普通機能性を重視する製品って、地味なものが多いですよね。でも、徳武産業の「あゆみシューズ」は違うんです。特にワイズに関してサイズ展開が豊かなだけでなく、見た目も重視していて、ピンクや花柄の靴だってあるんです。

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 これはとっても重要なことなんです。こういう靴を必要とする人はたくさんいますけど、思わず履きたくなる靴であることは滅多にないんです。

 ある患者さんは「一度でいいからピンクの靴を履いてみたかった」とおっしゃって、この靴を履いて歩けるようになりたいという気持ちから、リハビリを懸命に頑張るようになったのだそうです。そして、車椅子から立ち上がり、1人でトイレへ行けるようになったというのです。

 人の足というのは左右でかなり大きさが違うものですが、障害を持った方の場合はそれが更に顕著になります。そういう方のために左右違うサイズを選んでいただけるように、片足ずつの販売もしているってのも、なかなかできそうでできないことですよね。

 この本の中には「あゆみシューズ」を作るようになった経緯、どのように商品開発したのかなどのお話が色々書かれていますが、やはり一番心に残るのは、この靴に救われた方の言葉です。

 子供のころから障害があって、大人になるまで履ける靴がなくて、車椅子で外出するのにもずっと靴下のままだった青年が、初めて靴を履けるようになって感激した話とか、いつも枕元に赤い靴をおいて寝ているというおばあさんの話とか、どれもステキなお話ばかりです。

 かつては「歩けない患者に靴を売りつけるとは!」と怒る病院関係者もいたのだそうです。介護の当事者でも患者の立場に立って考えることができない人が沢山いたし、今もいるのでしょうね。歩くことはなくても足元が寒いから靴を履きたいという要望もあるし、どうせ履くなら可愛い靴を履きたいという要望もあるのです。

 どんな状況であっても幸せを求めることはできるはずです。こういう形でいろんな方の幸せに貢献されているというという会社があるのですねぇ!

 1588冊目(今年126冊目)

 #神様がくれたピンクの靴 #NetGalleyJP

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