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『ひとの気持ちが聴こえたら』 ジョン・エルダー・ ロビソン

ひとの気持ちが聴こえたら
私のアスペルガー治療記

ジョン・エルダー・ ロビソン

 アスペルガー(自閉症スペクトラム)である著者が、2008年にハーバード大学の附属病院でTMS(経頭蓋磁気刺激)の調査研究に参加した時の回顧録です。

 優秀な頭脳を持ちながら、人の感情が分からないという自閉症特有の症状を磁気刺激によって緩和できるのではないかという研究が行われ、それを実際に体験し、それによる自身の感覚の変化を記録されています。それは、実に驚くべき変化なのでした。

 ロビソン氏は、それまでも音楽を愛する人でした。でもTMSを受けた後、とても大きな変化を感じたのです。音楽を聞いて感動し涙がこぼれてきたのです。そういう感情の高ぶりを、それまでは感じたことがなかったのです。

 そして、それまでは全く他人の心の動きに気付くことができなかったのに、TMS後は目の前にいる人の機嫌がいいのかな?とか、何か困ったことがあるのかな?ということに気付けるようになったのです。つまり「アルジャーノンに花束を」の世界を実体験していたのです。

 ロビソン氏は数字に関する才能が子供のころから秀でていたそうです。算数の問題を見るだけで、答えが頭に浮かぶのです。でもその理由を説明できなくて、教師から非難されたこともあるのだそうです。当時は自分がアスペルガーだとは知らなかったので、何故そんなことが起きるのか全く理解できなかったのです。

 その優秀な才能がありながら、人の心が分からないばかりに誤解を受けることもあり、いろいろと悩んできたこともあったそうです。それがTMSによって解消されていったのです。

 しかし、TMSは誰にでも有効というわけではありません。一旦は変化しても、また元に戻ってしまう人もいます。その差ははっきりとは分からないのです。ロビソン氏の場合は、文章を書く訓練を積み、人生経験も長いので、それが良かったのかもしれないというのですが、本当の所良く分からないのです。

 TMSは、近いうちにもっと誰でも受けることができる治療となっていきます。これによって、生きていくのが楽になっていく人が増えるといいなぁと思うのです。

 1607冊目(今年145冊目)

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