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『お茶をどうぞ 向田邦子対談集』

お茶をどうぞ

向田邦子対談集

 向田邦子さんがシナリオを描いたドラマをたくさん観ました。最初に観たのが「時間ですよ」、そして「寺内貫太郎一家」ああいう楽しいドラマは、やっぱり昭和という時代だったからこそ成立したものだったのでしょうか。毎回登場する食事シーンに、向田さんはかなり力を入れてらっしゃったようです。ご飯を食べるということが、その家の家族の関係や経済状況などが露になるというところが、今更ながらに面白かったなと思うのです。

 そして、畳の部屋が多く出てくるという話の中で、洋間のダイニングテーブルで一家団欒というのは、向田さんにとって現実味がないという感覚だからというのに、なるほどねぇと思いました。

 「父の詫び状」で直木賞を受賞されて、いろんなことが変わったという話が何度も出てきました。取材が増えたり、小説や随筆を書くことが多くなったりなどは、良いニュースですけど。父のああいう所を書くのは家族の恥だと、家族から言われて辛かったというくだりには、そういうことを言いたい家族の気持ちも分かるけど、よその人から見たら「ウチと同じだわ」と共感する点も多くて、決して恥ではないと思うのですけどね。
 
 対談は、雑誌の企画だったり、徹子の部屋のようなTV番組だったり様々ですけど、気心の知れた方たちとの話はどれも面白いですね。俳優、脚本家、作家など、立場は違えどドラマを作ることを仕事とされている方たちは、みなさん向田さんのことを高く評価されていて、みんな向田さんのことを好きだったんだなって気持ちに溢れていました。

 対談の中で、歳取ってもずっと同じ家に住んでいたいとおっしゃっていた向田さんですけど、飛行機事故で51歳で亡くなられてしまったのが、どうにも残念です。「阿修羅のごとく」や「あ・うん」のようなドラマをもっと作っていただきたかったのに。

◎対談された方々
 黒柳徹子、森繁久彌、小林亜星、阿久悠、池田理代子、山本夏彦、ジェームス三木、和田勉・久世光彦、橋田寿賀子・山田太一・倉本聰、原由美子、大河内昭爾、青木雨彦、常盤新平

1807冊目(今年112冊目)

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