『東京日記2 ほかに踊りを知らない。』 川上弘美
平凡社 (2007/11/17)
卵一個ぶんのお祝い。 に続いて、3年ぶり2冊目の東京日記です。(月刊 東京人 に現在も連載中)
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夫の礼が失踪してから十数年、京(けい)は娘の百(もも)と母親の3人で暮らしている。夫が何故いなくなったのかは分からない、生きているのか死んでいるのかすら分からない。
ずっと一緒に生きていこうと思っていた人が突然消えてしまったら、どうなってしまうんだろう?いつの間にやら忘れ去られてしまうのかもしれないし、反対に、いなくなってしまったことによって、そこにいた人の存在がより大きく感じられていくのかもしれないし、それは残された者の心の問題となっていくのかもしれない。
ぽっかりと空いた心の隙間に囁きかけるのは誰なんだろう?
不思議な不思議な物語でした。
678冊目
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この短編集が面白いのは、すべてフィクションでもないし、かといってすべてが本当のことでもないということです。物語の入口はまるでエッセイのような雰囲気なので、「フーンそういうことがあったのか」なんて思いながら読んでいると、アレレ?小説だったんだ!となってしまうところがいいんですよ。
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好きな人に自分の思いを伝えるって難しい。気がない人にならスラッと言えるようなことが、気になる人にだと言えなくなってしまう。逆に言わなくていいことまで言ってしまったり、どうして素直になれないんだろう?
自分がある人を好きになっても、相手が自分のことを好きになってくれるとは限らないし。自分の事を好きになってくれた人がいても、その人のことを好きになれるとは限らないし。
片思いの時にはあんなにステキだと思っていたのに、付き合ってみたらただの勘違いだったと気が付いてしまったり。付き合うまでは大したことない人だと思っていたのに、付き合ってみたら、どんどんステキに思えてきたり。
恋する気持、人を好きだと思う気持ち、誰かに憧れる気持、不思議な人に惹かれる気持、いろんな気持がこの短編集には溢れています。そんなことを考えたこともあったなぁ!そういう風に思う人もいるんだ!なんて、自分だったらどうするかなぁって思いながら読み続けました。
どの登場人物も、いろいろ悩みながら生きています。うまくいくことも、いかないこともあるけれど、いろいろあるから人生って面白いのよね!
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古道具やさんって、薄暗くって、物がゴチャゴチャ置いてあって、ちょっと埃っぽい匂いがして、怪しい雰囲気が漂っていれば、きっと良い店なんだよね。
古道具やさんのお店も怪しいけど、もっと怪しいのがお店にいるおやじさんなんだよね。この店のおやじさんの中野さんって、やっぱり怪しい。そして、そのお姉さんのマサヨさんがさらに怪しい!
中野商店で働いているヒトミちゃんも、タケオくんも普通そうでいて、やっぱり怪しい!
お店にやってくるお客さんも、クセモノばかり。
古道具やさんって、怪しいオーラに包まれてるんだろうか?
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