『死の壁』 養老孟司
人間の致死率は100%なのです。ガンの5年生存率が何%だ、SARSの死亡率が何%だと世間では騒いでいますが、その比ではないのです。ところが、そのへんを勘違いしている人が非常に多い。(本文より抜粋)
死ぬということだけは、すべての人に共通していることなのに、それを忘れてしまっている人が多いというのは、本当に怖いことです。自分が死ぬことと、他人が死ぬことは同じ重さがあるのに、自分が生き残ることしか考えていないというのは、何故なんでしょうか?
自分一人で生きているわけじゃないんだから、家族や友達はとても大事です。そして、一度も会ったことのない人が作ってくれた食べ物や、服や、エネルギーを使って自分は生きているということにも気がつかなければいけないと思います。
みんながいるからこそ、自分が生かされているということ、それを全ての人が意識して生きていかなくっちゃいけないなぁって思います。
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