『食べる女』 筒井ともみ
この本には、いろんな食事のシーンが出てくるから、それぞれのシーンに自分がいたらって想像できてとても楽しかった。
食べるという行為は生きていくのに最低限必要なものであるのは間違いない。でも、それだけだったら車にとってのガソリンでしかない。単に体を動かすためのエネルギー源、空腹を満たすためのものって考えてしまったら、それは余りにもつまらない。
どうせ食べるならおいしいもの、体にいいものを選びたいと、わたしは思う。「おいしい」という気持ちが、心のエネルギーになると思うからだ。だからTVを見ながらとか、雑誌を見ながらという「ながら食い」はしたくない。ちゃんと食べ物と正対して、姿を眺め、匂いを嗅ぎ、味を味わいたい。
誰かと一緒に食べるなら、会話も楽しみたい。ご飯を食べながら仕事の話なんかしたくない。たわいのないことでいいから、楽しい話をしながら食事をしたい。食事をする姿を見れば、その人の性格や生き方まで分かってしまう。食いっぷりの良い人に悪い人はいないとわたしは信じている。
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» 食べる女 / 筒井ともみ [書庫 〜30代、女の本棚〜]
ある雑誌で小泉今日子が「最近読んだ本」として紹介していた記事を見て、題名と装丁のインパクトに惹かれて購入した1冊。
セックスと食べるという行為が性的なことにシンクロする瞬間があると思う。
食べるという行為は、セクシーだったり卑猥だったりすることがある [続きを読む]
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