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『101歳、人生っていいもんだ。』 ジョージ ドーソン、リチャード グローブマン

101歳、人生っていいもんだ。
ジョージ ドーソン、リチャード グローブマン
飛鳥新社

 このところ、ブルースに関する映画が増えてきたと思いません?黒人の文化が再認識されてきたからなのかなってわたしは思っています。

 この本の主人公ジョージおじさんは、貧しい農民の子として生まれたんです。日本にいると、そういう黒人の歴史って気が付かないものですよね。リンカーン大統領以降は奴隷は解放されたって思ってませんでしたか?実際には黒人差別は続き、60年代に公民権運動が起きるまで、黒人は白人と同じバスに乗ったり、同じレストランに入ったりすることすらできなかったんです。

 ジョージおじさんは、白人の地主の下で働く小作人、それも定住ではなく忙しい地域を巡回して仕事をして働く家に生まれたんです。だから学校へも行けず、大人になっても読み書きができなかったんです。そういう人ってのが多かったのも、黒人の地位向上を遅らせてしまった原因の一つなんでしょうね。

 だけどジョージおじさんは、決して卑屈にはなりません。差別の厳しい土地を離れ、様々な土地で様々な仕事をして、黒人であっても差別を受けない土地へも行っています。いつも自分には何ができるのか?を考え、できるだけ楽しいことをやり、活き活きとしているんです。ポジティブシンキングが体中に溢れてるって感じなんです。

 そんなジョージおじさんは98歳の時に初めて学校へ行きます。そして読み書きを覚えます。それってもの凄くポジティブなことだと思いませんか?「もう、この歳だから」なんて弱音をジョージおじさんは言いません。「まだまだ、面白いことがありそうだな」って言い続けているんです。

 つらいことも、悲しいことも、色々あったから今が幸せなんだって言える人生って、本当にいいなって思います。

 壁にぶつかって悩んでいるあなた、ぜひこの本を読んで、ジョージおじさんの元気を分けてもらってください。きっと何かが変わるはずです。

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