『言いまつがい』 糸井重里
「言いまつがい」ってとっても楽しい本なんです。まずは、本の形が面白い。長方形じゃないし、丸い角もあるし、これは実際に見てみると結構ショックですよ。本は長方形という固定観念が吹っ飛びます。丸い本ってのはあったけど、こういう形は初めて!
そして肝心の中身ですけど、これまた可笑しい!!活字だけで作った「バウ!」って感じ。たった1文字が入れ替わっただけでも言葉って違う意味を持ってしまうんですね。
単なる言い間違えじゃなく、思いこみってのが人間だれにでもあるんだなって、改めて感心してしまいます。スターバックスで、「オートバックス・ラテください」って注文する人、いるだろうなぁ、きっと。ちなみに、わたしの友達のお父さん「カフェ・テラください」って注文するそうです。
無意識のうちに口から出てしまう「言いまつがい」って、どうしてこんなに面白いんでしょう! (^^)v
ロッキーを見て「シュワちゃんだ」って叫んじゃう人だっていていいじゃない。あえて正解を教えてあげない方が良いような気もするなぁ。
「エリック・クラプトン」を「エリック・プランクトン」っていう人や、「Let it be」を「エルピー、エルピー」って歌う人も世の中にはまだまだいるようで、地球のあちらこちらで「言いまつがいを叫ぶ」って、なんだか幸せが満ちあふれてるような気がしちゃう。
わたしが一番好きな「言いまつがい」は、「不幸のズンドコ」です。ドンゾコとズンドコって確かに似てるけどねぇ、この一言で立ち直れちゃうような気がします。(#^.^#)
« 『ひとり旅は楽し』 池内紀 | トップページ | 『グロテスク』 桐野夏生 »
「ことば・コミュニケーション」カテゴリの記事
- 『自閉症は津軽弁を話さない』 松本敏治(2021.02.10)
- 『「また会いたい」と思われる話し方』 犬塚壮志(2020.11.21)
- 『ことばのことばっかし』 金田一秀穂(2020.07.13)
- 『うまくいっている人の考え方』 ジェリー・ミンチントン(2020.05.17)
- 『文芸オタクの私が教えるバズる文章教室』 三宅香帆(2020.02.06)
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『陰翳礼讃』 谷崎潤一郎 大川裕弘(2021.03.28)
- 『御社のチャラ男』 絲山秋子(2021.02.23)
- 『妙な話』 芥川龍之介(2021.02.13)
- 『コルビュジエさんのつくりたかった美術館』 五十川藍子 金子ともこ(2021.02.09)
- 『食っちゃ寝て書いて』小野寺史宜(2021.02.08)
私が読んだのは文庫だったので、本の形は普通でした。
どんな形なのか、気になります。
図書館で単行本を探してみます。
私は侍シリーズのエレベーターで「ござる」に大笑いしました。
つい言ってしまわぬよう気をつけなくちゃ。
投稿: 小葉 | 2006年10月 9日 (月) 22:37
小葉さん☆こんばんは
変な言葉って思わぬ所でポロッと出ちゃうんですよね。
真面目なシチュエーションほど出やすいのは何故でしょうか?
投稿: Roko | 2006年10月 9日 (月) 23:47