『女王陛下のお気に入り』 入江敦彦
イギリス王室御用達の認定を受けた商品にはロイヤル・ワラントという紋章を付けることができるんだそうです。エリザベス二世、旦那様のエジンバラ公、お母様のクイーンマザー、そしてチャールズ皇太子、この4人のいずれかの、あるいはいくつかの紋章が商品に印刷されるんですって。
日本でも手に入るものとしては、Mcvitie's のダイジェスティブ・ビスケット、Jacob's のクリームクラッカー、Cadbury's のチョコレート、Twinings や Rortnum & Mason の紅茶、Schweppes の飲物、Lea & Perrins のソース、Heinz のケチャップ、Johnnie Walker の黒なんかがあります。
皇室の方々も、こんな普通のものを好きなのねって、ちょっと親しみが湧いちゃいます。洗剤のジフとか、掃除機、洗剤、ペンキ、園芸用の土、肥料(さすがガーデニング王国)、金属磨き(宮殿の中には磨かなきゃならないものが沢山あるもの)、南京錠(そういえば、Mr.ビーンも南京錠を使ってたな)、こういったお店で売っているようなものだけでなく、お城を直すときに使った鉄筋やコンクリートだって御用達になるんですって。イギリス王室って太っ腹?なのかしら。
そして、日本では見たことのないようなもの、たとえばローストラムに付けるミントジェリーとか、ポークチョップにかけるアップルソースなんかにも、王室御用達ブランドがあるんです。サラダクリームとか、ビールをレモネードで割った飲物とか、ちょっと興味が湧くものも沢山あります。
ポプリ、コロン、香りの良い石鹸、ハーブティーといった香りグッズをイギリスの方は好きなんですね。そういえば、イギリスへ旅行へ行ったとき、BOOTS(イギリスのマツキヨ)の店頭にポプリが何種類も並んでいたのは、そのセイだったのねなんて、今頃納得してしまいました。
イギリスのことって、こうやってみると結構知らないことだらけで、奥が深いななんて思います。そういえば、イギリスで食べた「ブラック・プディング」って日本では見たことないのよね。これも日本では食べられない物の1つなのかしら?
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