『卵の緒』 瀬尾まいこ
「へその緒」のことを子供から聞かれたときに、「卵の緒」があると答えたおかあさん、あなたは本当に子供を愛してるんですね。色んな事情があって、親子であっても言いにくい事ってたくさんあるけれど、こんな風にサラッと答えてもらえたら、子供はどんなにか救われるんだろうなぁ。
母親って子供を愛する余り、うるさかったり、押しつけがましかったりするけれど、それってしょうがないんだよね。だって母親なんだもの。そうやって赤ちゃんの頃から育ててくれたんだもの。
子供が段々と大きくなっていっても、それに気が付かなかったりするんだよね。だから、いくつになっても子供は子供と思ったままの親子も多いんだろうなぁ。
子供が大人になるということをきちっと認められる親になれるかどうかが、素晴らしい親になれるかどうかの分かれ目なのかなぁ?
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» 「卵の緒」瀬尾まいこ [本を読む女。改訂版]
卵の緒posted with 簡単リンクくん at 2005. 9. 2瀬尾 まいこ著マガジンハウス (2002.11)通常2??3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る
坊ちゃん文学賞受賞のデビュー作です。いまさらですが読みました。
「卵の緒」「7\'s blood」収録。
なん [続きを読む]
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卵の緒瀬尾 まいこ 「卵の緒」自分は捨て子じゃないかと思っている育生。ある日、学校でへその緒の存在を知り、自分のへその緒を見せてほしいと母にお願いする。「7's blood」七子と七生。今は亡き父の愛人の子供が突然うちにやってきた。顔はそっくり。母が入院し、二人... [続きを読む]
» 卵の緒 〔瀬尾まいこ〕 [まったり読書日記]
卵の緒
≪内容≫
まったく新しい家族のあり方を軽やかに描く第7回坊っちゃん文学大賞受賞作。
(BOOKデータベースより)
[続きを読む]
子供を愛しているけど、自分の所有物と思っていなくて、きちんと距離をおいている。すごく素敵な親子でした。
TBさせていただきました。
投稿: なな | 2005年9月22日 (木) 09:32
ななさん☆コメント&TBありがとうございます。
そうですよね、こういうちゃんとした距離感を持った親子だったら、お互いにきちんと分かり合えるんですよね。
そういう意味でも、いろんな人に薦めたい本です。
投稿: Roko | 2005年9月22日 (木) 12:51
こんばんは。こちらこそ、さっそくありがとうございます。
「卵の緒」の育生君はお母さんの愛情いっぱいに育てられ、最後に真実を聞かされることにより、大人になっていくんですよね。
このお母さん、本当に大好きなキャラです。
投稿: よし | 2005年10月 9日 (日) 00:00
よしさん☆コメント&トラバありがとうございます。
本当にステキなお母さんですよね。
こういうお母さんがいる子供って幸せだなぁって思います。
それにしても、この表紙ナゾですよね。
投稿: Roko | 2005年10月 9日 (日) 08:33
こんばんは!
この本に登場するのは、どちらも素敵なお母さんですよね。
表紙は私も不思議です。
内容とあまりつながってないような気がします。
一番の謎ですね~(^_^;)
投稿: エビノート | 2006年7月 2日 (日) 19:35
エビノートさん☆コメント&トラバありがとうございます
この本に登場するようなお母さんの子どもだったら、絶対にちゃんとした人に育つだろうなぁって思います。
「卵の緒」なんて言えちゃうお母さんには敵いませんよね。
投稿: Roko | 2006年7月 2日 (日) 20:46
Rokoさん、こんばんは。
コメント&TBありがとうございました!
わたしはこんなにいい親になれそうもない…
この作品を読んで、そんな気がしてきちゃいました。
自分があまりにも未熟すぎて。幼すぎて。
瀬尾さんの作品はあまり得意ではないのですが、
今後もいろいろ参考にさせてくださいませ。
投稿: ましろ | 2006年11月20日 (月) 23:27
ましろさん☆おはようございます
みんな試行錯誤して生きているんですよね。
とにかく最善を尽くすこと、それが一番だと思える本だったと思います。
投稿: Roko | 2006年11月21日 (火) 08:08
Rokoさん、こんばんは。
あっという間に読めて、心地よい余韻を残してくれました。
こういう母と子の関係って、素敵です。
投稿: 藍色 | 2009年8月12日 (水) 01:40
藍色さん☆おはようございます
親子の距離感って微妙なバランスですよね。
くっつき過ぎているか、離れ過ぎている事が多いので、この本に登場する親子の関係って羨ましいです。
投稿: Roko(藍色さんへ) | 2009年8月12日 (水) 08:22