『元気』 五木寛之
「諦める」のはとても難しい。どうしても「タラ、レバ」と言いたくなってしまう自分を押さえるのは難しい。何で諦められないんだろうと悩む、いくら悩んでもちっともスッキリしない。五木さんは見事に答えを教えてくれた。問題に正面から立ち向かうこと、そうすれば諦められるというのだ。
いつだったか、友達にこんなことを言われたことがある。『「やらなかった後悔」って、後になってみると何だか悔しさばっかりが残るけど、「やってしまった後悔」ってのは、わりとすぐにスッキリするんだよね。だから、やりたいと思ったことは、無理そうでもやっちゃったほうがいいんだよ。』
いいことをやったのに、ちっとも誉めてもらえなかったり、一生懸命勉強したのに報われなかったりすることがある。そんな時に自分を「可哀想な人」にするのは簡単だけど、それじゃ何にも解決しない。誰かのセイにしてみたって、事実はなにも変わりはしない。
自分のやりたいことをやったんだから、評価はどうでもいいのさって「諦めること」。それが大切なんですね。
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