『変な人が書いた驚くほどツイてる話』 斎藤一人
一人さんの本を読むと、いつも「なるほど」「そうなのか」の連発なんです。とても分かりやすい言葉で語りかけてくれる一人さんの優しさが、わたしの心を柔らかにしてくれるのかもしれません。
犯罪者ですらそう(どうせ白状するなら、話を聞いてくれる人の方にしようと思う)なんですよ。罪を犯していない人間は悪いことをしたなんて、全然思っていませんよ。そこへ「違うよ」なんて言われたら、たちまち心を閉じてしまって、人の言うことなんか聞かなくなってしまいます。(本文より抜粋)
正しいアドバイスをしたつもりなのに、聞き入れてもらえない事ってよくありますよね。それって、こういう心理が働いていたからなんですね。誰もが「自分は正しいと信じてる」ってことを忘れてしまっては、説得どころの騒ぎじゃない。話すら聞いてもらえないという事態に陥るんですね。
「そうだよね、わかるよ」と、まずこれを言うんです。そこではじめて「こいつはオレの仲間なんだ」と思ってくれる。すると、人の心はふあっと開くのです。(本文より抜粋)
うーん、これが魔法の言葉ってことですね。相手の話を肯定するって、意識していないと、なかなかできないものです。つい「何言ってんだよ」なんて言ってしまう自分に反省です。(^^ゞ
(一人さんに何が大切なのかを質問したら)「一番注意することは、人と比べてはダメですよ。常に自分を基準にして、出発点からどれくらい自分が上がったんだろうかを見る。人と比べるとあわてるよ。素直なこと、勉強すること、努力すること」でした。「なんで一番最初が素直なんですか?」と聞くと、「素直じゃないと、何も受け入れられない。だから、素直が一番最初」(本文より抜粋)
人のことが気になるというのは、自分以外の何かに頼っていきたいという気持ちの表れなのでしょうね。常に自分を基準にしていくには、自分に自身を持たないと。
そして、素直であることって本当に大事なことだと思います。歳を取っても素直であり続けるのって、実は一番難しいことなんだろうなぁと思いつつ、いつまでも素直な自分でいたいと切に願うのです。
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