『コメント力』 斎藤孝
皆は自分が馬鹿だと思われるのが嫌なので、少しでも賢く見られたいと汲々とするが、バカボンのパパには、そもそも頭の良さを評価されたいというさもしい根性がないから、無敵なのである。(本文より抜粋)
ここで「カッコイイ事を言わなくちゃ!」とか「みんなから感心されるような事を言いたい!」なんて思うから、無駄な力が入ってしまい、スベッたコメントをしちゃう人って多いですよね。それ位だったら、つまらないダジャレでも言っててくれた方がまだマシ。
バカボンのパパは、いつも率直なんです。自分が分からないことに関しては「パパには、そんな難しいことは分からないのだ!」と素直に言い切ってしまうし、「パンとごはん、どちらにしましょうか?」と聞けば、「両方食べたいのだ!」と答えてしまう。こういう素直さって、実は最強のコメントを生み出すんですよね。
優れたコメントというのは、そのコメントが面白いということも必要だし、それ以上に、その人らしいコメントであるということが大事なんですよね。バカボンのパパは、その両方を軽くクリアしてしまってる。コメントの達人なわけです。
わたしもパパのようにキッパリとしたコメントを言いたいなぁって思います。こんな言い方じゃ、まだまだかな?ヨシ!決めた!
わたしのコメント力の師匠は、バカボンのパパなのだ!
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